製作している SMT表面実装パーツの Pick & Place Tool はいろいろと試した結果、このあたりで完成形とした。
前回のバージョンとほとんど変わらないのだが、パーツ吸引ポンプをスライド台から降ろしたことが大きい。
前回版ではスライド台と一緒に動くのが
・カメラケーブル
・ポンプ電源ケーブル
となっていたのが、
・カメラケーブル
・エアチューブ
となった。
操作してみるとスイッチ回路もあるので意外に電源ケーブルの引き回しがやりにくい感じがした。
画像のようにパイプが上下するブロックのストロークを長くした。使用した真鍮のパイプは定格直径 5mm で同じ 5mm 大きさのドリルで穴開けしたのだが、実際にはほんのわずかパイプ径が小さいようで押し下げてパーツを固定する際にぶれることがある。ストロークを長くすることでぶれを小さくできた。また、貫通孔の内部にシリコングリスを塗ったことと、ブロックでかさ上げした分バネを一段にすることができ、よりスムーズに動かせるようになった。
ところで、使っているバネはバネ定数が 2N/mm の値のもので 1mm 押し下げるのに 200g の力が必要となる。製作企画の時、どんなふうになるか良く分からなかったのでこの値にしてみたのだが、もう少し小さなもので良かったのではないかと思う。このあたりはかなりデリケートで機会があればもう少し調整したいところである。