赤道儀コントローラー OnStep STM32F411 版 1

8月に ALLPCB に発注した OnStep STM32F411 版の基板、到着して長らく放置していたが製作開始。

panarilab.hatenablog.com

この基板はモータードライバが TMC2130 を使い、マイクロステップの値をシリアルで設定するものである。Alexpress に発注している TMC2130 基板はまだ届かない。主要なパーツである RTC DS3231、WiFi 通信用の We MOS 基板がそろったので、モーター接続なしで PC との通信動作確認がメインとなる。

ちなみに OnStep STM32F411 版の Wikiこちら

動作確認に必要なパーツを実装してみるとこんな感じ。このバージョンは、RTC DS3231 がないと動作しない。

f:id:PanariLab:20210922163138j:plain

実は組み立てる際に一部のダイオードの極性を間違えて接続したため、STM32F411 の 3.3V ラインとモーター電源 VM +12V が接続されることになり 下の写真の基板を壊してしまった。

f:id:PanariLab:20210922163202j:plain

STM32F411 のボードは動かないので、すぐにダメなことが分かったが RTC DS3231 は正常状態がどのようなものであるかわからなかったので手間取った。別の機器で使っていたものを取り外して実験。

OnStep ボードは IP アドレスを競合しないように変更したほかはデフォルトのまま、メインの PC に WiFi ドングルをつけてネットワークを確認すると ONSTEP の SSID 見えて接続できた。

f:id:PanariLab:20210923110650j:plain

ブラウザから OnStep 側の WEB にアクセスするとこのような画面が表示された。

f:id:PanariLab:20210922161802j:plain

Config 画面から観測地の緯度経度も入力でき、画面を切り替えて望遠鏡のコントロールもできるので動いているようだ。

私の使用環境では WEB からではなく PC のシリアルポートから LX200 と同様にコントロールしたい。

前述の OnStep STM32F411 版の Wiki によると USB は

 The Blackpill has a USB-C port and provides a USB virtual serial port interface for  

 connection from a PC.

 「BlackpillはUSB-Cポートを搭載し、USB仮想シリアルポートのインターフェースを

  提供します。PCからの接続に対応しています。」

となっていて PC とそのまま接続できるように書いてあるが実際にはデバイスマネージャーで見てもシリアルポートが見えない。

Arduinoコンパイル Option で

f:id:PanariLab:20210923111719j:plain

を設定し、さらに

f:id:PanariLab:20210923111753j:plain

としてコンパイルすると画像のように STM Serial が見えるようになる。

f:id:PanariLab:20210923111510j:plain

が、実際に PC に接続してコマンドを送っても、応答しない。Arduino Mega2560 版で実績のある LX200 コントロールソフトでも

f:id:PanariLab:20210923112145j:plain

シリアルポートは認識してくれるがコマンドには応答してくれない。

どこかにセッティングがあるのだろうが、見つけきれない。ソースコードものぞいてみたが、条件コンパイルの嵐なのでなかなか分かりにくい。今回はここまで。