LiteVNA が届く

Aliexpress に発注していた LiteVNA が元日の午後に届いた。自分へのお年玉となった。

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LiteVNA は高橋さんの nanoVNA を量産して広めた Hugen のチームが製作したもの。nanoVNA 後継としては S-A-A-2 などがあるが、さらに測定周波数範囲を広げたものとなっている。こちらページからマニュアルなどがダウンロードできる。RF のスペックは以下の通りで、nanoVNA よりもかなり強化されている。これには記述されていないが、データを MicroSD カードに保存する機能が追加されている。

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VNA はいくつか持っているが、今回発売された LiteVNA 50 Khz ~ 6.3 Ghz $99 というスペック・値段に思わずポチってしまった。かなり老眼モードなのでディスプレイは大きいほうが良いのだが、どっちみち PC に接続して使うことがほとんどなので、安いほうの 2.8 インチバージョンにした。

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付属品などはこのように、キャリブレーション KIT、接続ケーブルなど、すぐに使えるようになっている。ケーブルは 6.3 GHz という帯域を意識して、高級なものがつかわれている。

上の表にもある通り、消費電流は 500mA くらいで USB2.0 だとぎりぎりとなる。

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専用のコントロールソフトは発表されていないようだが nanoVNA Saver を起動してPC とつないでみると SAA2と表示される。ちなみに New Year Version として昨日リリースされた 0.3.10 版でも正式にサポートされたというアナウンスはない。

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接続して手持ちの 2.4Ghz のアンテナを測定してみる。

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こんなふうで測定できている様子。

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VNA は造りもさりながらキャリブレーションが命で、特に LOAD 50Ω の特性が測定精度を左右する。付属の LOAD 50Ω の特性がどの程度のものなのかわからないし、GHz 帯の測定ともなれば、コネクタの締め具合で測定値も変わってくり。じっくり検証していくことにする。