PlutoSDR( ADALM-PLUTO ) USB-LAN アダプタでネットワークで使えるようにする

こちらのページで簡単に PlutoSDR をネットワーク対応にできることを知る。

現在、PlutoSDR をアンテナに近い 2F の観測室に置いてあり、

 PlutoSDR → (USB接続)→ PC -->(LAN Remote Desktop 接続)→ Main PC

という形で利用している。これが

 PlutoSDR → (LAN 接続)→ Main PC

このような形で LAN 経由でアクセスできるようになると格段に利便性が増す。

使えるアダプタは Analog Devices のページに指定されているが、一般的なものなら大丈夫だろうと Aliexpress でこのような USB-LAN アダプタを購入。

PlutoSDR に合わせて Micro USB 端子になっていて、電源供給が別途コネクタがでているものを選択。円安になったが送料込みで 1,000 円ちょっと。

設定は前回の Firm Update と同様に USB ドライブ PlutoSDR(F:)を参照する。

このなかの config.txt を編集して、20行目 あたりの [USB_ETHERNET]  ipaddr_eth アドレスを設定する。我が家のプライベート LAN 内の 192.168.20.80 を割り当てる。

必要に応じて gateway も設定しなさいとのこと。

ファイルを保存して、前回の Firm Update のときと同様に「取り出し」でファイルの Update を行う。このようにしないと設定が反映されない。

使用中の PlutoSDR は写真のように金属ケースに入れたもの。丈夫な B TYPE USB コネクタを使うようにしてある。

もう一つのポートは PlutoSDR の電源を入り切りして USB ラインをリセットするもの。他のPC に接続してある PlutoSDR にリモートデスクトップでアクセスしているときにハングアップすることがあったので取り付けた。

これらの回路を外して USB LAN アダプタを接続・組み込みを行う。と言っても USB コネクタを差し込んでケーブルを固定するだけ。

電源はもうひとつの Micro USB ポートに供給する手もあるが USB-LAN アダプタから電源ケーブルが出ているので使わなくなったスマホの充電器に接続する。使用電流は 520 mA 程度である。

アプリで動作確認、SDR# を起動して Source を PlutoSDR に設定、Configure 画面から先ほど設定したアドレスを入力する。

これで「 Connect 」すると、アクセスできてこのように受信できる。画像は NHK-FM 82.5 MHzあたりを受信したもの。

 

ところで、Pluto-SDR のキーデバイスである AD9363 は、受信2、送信2のポートが使用できるようになっている。手持ちの Pluto-SDR は初期のもので Rev. B なので、それぞれ1ポートが引き出されている。

最新のバージョンではこのように基板上に U.FL コネクタが用意されており、SMA-U.FL 変換ケーブルを使って使用することができるようだ。

私がこの PlutoSDR を購入したときにはキャンペーンで $99、 12,000 円ほどだったが、現在 Mouser では 32,000 円くらい。キャンペーンが終わって通常価格になり、円安のせいもあるだろうが、このへんの改良も含まれていることなのだろうか。