Zabbix サーバーを作る

Raspberry Pi でZabbix サーバーを作った。

かねてより、室内外の温湿度などの気象データを連続して記録をとりたいこと、それらのデータをグラフなどで表示して、可視化したいと思っていた。その他のデータも含めて、いわゆる IoT ということ。

これまでにも ESP32 モジュールを使って WiFi でのデータのやりとり行ったり、先日来、RP2040( Ras Pi Pico )互換ボード + W5500 Ether でいろいろ実験すすめてきて、これらをまとめたいと思った。個々のモジュールは CPU パワーもあるので、それぞれで Web Server で表示するやりかたもあるが、モジュールはデータを収集につとめてサーバーなどで表示するのが良いように思われた。

世間にはこの目的にぴったりの、クラウドにデータを投げてデータをグラフ表示をする無料のサービスがある。

ambidata.ioこれを使っている人も多いと思うが、不要なアカウントを作りたくないし、家庭内 LAN の外にデータを送信することに抵抗がある。パソコンや Ras Pi などで動く Ambient のようなアプリがあれば良い。

調査した結果 Zabbix という無料で使える監視サーバーソフトが使えそうなことがわかった。このソフトはネットワークやサーバーを監視するためのアプリで非常に多くの機能をもっている。各機器から Zabbix サーバーに機器のステイタス、温度、CPU パワーなどのデータを送信して、それを取りまとめてステイタス・グラフ表示を行い、警告を出したりする。

その中のグラフ表示機能をメインに使ってみようということである。なんだか過剰品質で「牛刀をもって鶏を割く」という気もするが、手持ちの Raspberry Pi に Zabbix のサーバーを立てて使ってみることにした。

 

まずは手持ちの Raspberry Pi 3B に Rasbian をインストール。最新版 Bullseye からインストールの方法が違っていてとまどった。SD カードに書き込むのを専用ソフトで行う必要があり、

www.ingenious.jpを参照して無事インストールできた。

さて、ご本尊の Zabbix のインストールであるが、このソフトだけをインストールすれば良いというわけではなく、Web サービスの ApachePHP などもインストールする必要があるなど、かなりの手順が必要になる。Web で検索するといろいろとあるし、本家のマニュアルにも書かれているが、

www.ingenious.jpに詳しいので、これを参照してインストールした。記述の通りにやったが、このガイドでは Zabbix のバージョンが 5.0 となっているため、本家の

www.zabbix.comを参照して Zabbix 6.0 LTS をインストールした。

 

いろいろと初期設定を行い、なんとか Zabbix のダッシュボード画面表示までこぎつけることができた。

これから目的に合う設定して RP2040( Ras Pi Pico )互換ボード + W5500 Ether データ収集モジュールからのグラフ表示を試みる。