PlutoSDR(ADALM-PLUTO)を購入

参加している Ryman Sat Project の 0号機は、9月11日「こうのとり」に同乗打ち上げが決定、国際宇宙ステーションから、10月ごろに衛星軌道に投入される日程がほぼ確定した。
私は同プロジェクトに地上局メンバーとして参加している。今は、その整備の真っ最中、ちょっと遅れ気味の感もある。わたし、個人としても、追尾やテレメトリのモニタができるように受信環境を整備している。SDR はいくつか手持ちがあるが、新規に PlutoSDR(ADALM-PLUTO)を購入した。

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以前は、$149で売られており、在庫も切れていたのだが、今は Mouser で $99 送料無料とのことで、税金込みで ¥12,000 ほど。8/23に発注して、8/28に届いた。ちなみに、Digikeyでも同じ値段、本家 Analog Devices では今でも $149 とのこと。

この PlutoSDR(ADALM-PLUTO) は周波数が325Mhz ~ 3800Mhz の範囲で送受可能となっているが、簡単な設定でその周波数範囲を70Mhz ~ 6000Mhz に変更できる。使われているメインの IC が AD9363(325Mhz ~ 3800Mhz)であるのだが、これを AD9364(70Mhz ~ 6000Mhz)ですよ、というように設定すれば良いらしい。

こちらのQuickStartページを参考にWindows 用のUSBドライバをインストール、設定を変更する。さらにポピュラーな SDR#用のDLLパッケージも導入して SDR# で受信確認をしてみた。
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ちゃんと NHK-FM東京82.5Mhzが受信できる。Core2Duo 2.8Ghz のちょっと古いCPUなので、CPU負荷が大きい。サンプリングレートを1MHzに設定して50%というところか。高いほうは適当なシグナルソースがないので確認できないが、問題ないだろう。
もともと、AD9364 は AD9363 の選別品らしいとの情報もある。無理に拡張して使う雰囲気もあり、感度の面では公称の周波数範囲では当然劣る可能性ものだが、衛星で使用する144Mhz帯からカバーできるのはありがたい。