「最高の建築士事務所をつくる方法」を読んだ

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「最高の建築士事務所をつくる方法」が出版されて、帰宅途中の本屋さんですべて立ち読みしてしまった。おもしろかった。買わなかったのは、私が建築関係の当事者でなく、クライアントつまり、顧客、こちら側の人だからだ。この本は建築士向けに書かれた本である。それだけに売れるとは思わない。私はクライアントの立場から読んだ。

建築設計事務所をかまえるのに必要なことが細大もらさず、というか、わかりやすく書いてある。このことが本当に必要な人は書いてあることが分からない、というか、切実に感じない、意味が分からない人たちだろう。読んで分かる人たちは、本来は読まなくても良い人たちなのだろう。

あと、3年で定年になる。このあと、仕事をてがけるつもりはないのだが、ましてや、起業はありえないのだが、起業の勉強はした。やれるところもあるが、やれないところが多い。建築士はやれない仕事の筆頭だろう。なぜなら、接客業だからだ。私はそういうことがにがてだから、技術屋になったのだ。そして、技術専門職をめざしたのだ。
しかし、会社はそうは思ってくれなかった、または人材がいなかったせいなのか、会社での管理職でわりあてられたポジションのうち、半分以上は行政職であった。
ともかく、起業という面でみると、貴重なノウハウのかたまりの本である。あらためて、サラリーマンが楽だということを考えさせてくれた。

それはさておき、建築士からみると、自分たちはどう見えるのだろうかと考えてしまった。よいクライアントではないかもしれない。これまでの設計士は顔が見える人は少なかった。ひとりしかいなかったと言うべきか。なににつけてもコミュニケーションが大事であることにかわりはない。これまでは、いろいろとやりとりする水準までいかなかったといのが、ほんとのところか。

ちなみに、この本は買わなかったのだが、立ち読みの仁義を守って、定期的に買っている雑誌などをいくつかここで買いました。