イノシシを捌きに伊豆へ

伊豆の妻の実家から連絡があり、イノシシが仕掛けた罠にかかったという。
今は春の観光シーズン「菜の花桜祭り」の最中なのでミカンの出荷に忙しく、解体処理をして送ることができないというので、捌きに赴くことにした。
出かけたのは月曜日、川崎から乗った午前発の「踊り子号」は指定席は満席、横浜で自由席まで満席となった。暖冬だと言われていたのだが、2月になって寒くなり、みんな春をまちわびているのだろうか。

道中、梅の花河津桜が満開となっているのが見える。桜祭りがひらかれている本家の河津駅でかなりの客が降りて、終点下田までの客は2割ほどとなった。河津の桜は満開で葉桜になろうとしていた。たくさんの観光客がそぞろに見物している。

昼過ぎには実家のほうに到着してイノシシの解体作業にかかる。義父が内蔵の取り出しなど下処理をきれいに行ってくれているので、皮をはがして、切り分ける作業となる。慣れているというわけではないが、何度かやっているので、ほどなく終了した。
義父によると、罠の様子を見に行くのが遅れて、かなり暴れたあとがあったらしい。なので、味が落ちるかもしれない、とのことだった。そのせいか茹でるときにいつもよりアクが多く出たようだが、若いイノシシだったのでやわらかい肉で脂身も少なく、夕食においしくいただいた。

獣害はあいかわらずひどくて、畑のまわりは電気柵を作ったりしているが、まにあわない。いまごろ掘り出せば、かなり良い値段で売れるタケノコも掘り出して食べてしまっている。学習しているのか、罠にもなかなかかからず、駆除が追いつかない。

主要な温州みかん、ポンカンなどは採り終わっており、収蔵庫のものを出荷している。売店ではなぜかシークァーサーが人気だそうだ。10月に、出荷したときには、青いものでスダチなどのように、料理にかけたり、泡盛を割ったりして好評だったようだが。今は写真のように完熟になっている。昨年まではこのようなものはほとんど売れなかったのだが。
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完熟シークァーサのことは、その色から「クガニ(黄金)」と呼ぶようだ。私の若い頃、沖縄ではほとんど見たことがなかったが、今では沖縄でも「クガニ」が出荷されているようだ。泡盛を割るにはすこし甘すぎる感もするが、剥いて食べると甘酸っぱくておいしい。