電柵

先週、久しぶりに、妻の実家伊豆へ行ってきた。
いなかなので、猪や猿の被害がある。
そこで、主要な畑のまわりには、高圧電気をかけた電柵をはりめぐらしている。

家の近くのものは、AC100V駆動になっており、動作しなくなったというので
開けてみたら、蟻の巣になっていた。丁寧に取り除いて、洗って乾かすと復旧した。
もともと、制御回路はシリコンで封印されており、がんじょうなのだ。
電源部は新書本10冊くらいの積層12V電池で駆動するようになっている。
ACで駆動するように、小さな12VのACアダプタが接続されている。

もう一方の畑に設置してあるものは電池駆動である。電池がへたっていた。
義父に聞くと、間歇的(1秒に1回くらい)な動作であり、夜のみの動作で電池でも2~3年
くらい持つとのことである。しかし、電池が高い。数千円とのことであった。
また、電池の入手先が農協に限られている。

というわけで、町のホームセンターから、単1電池BOXを2個買ってきて、8個12Vボルトの
電池BOXを作った。乾電池8個の容積がオリジナルの積層電池の半分程度なので、運転できる
時間も半分程度だと推定される。ランニングコストは圧倒的に安い。1回に1000円以下である。
アルカリ電池を使えばもっと長持ちするが、高いのと、液漏れの被害が大きい。

義父はこれを動作させるのに、バイクのバッテリーでもOKだとは知っていたが、12Vの特別な
電池が必要だと思っているらしく、乾電池で12Vを発生させたもので動くとは、とけげんな
面持ちである。
とりあえず、動作するのだから、使ってくれ、バッテリチェックで使えなくなったら、電池を
交換するように。電池は一番安いものをつかうように言っておいた。

帰ってから、インターネットで検索すると、様様な形で電柵を作っている。
http://www.car-e.net/~dai/emv/denkisaku.htm ここでは高圧発生器も作っている。
自動車のエンジンの点火装置で自作したものもあった。
自分が作って使うのであれば、どのような方法もとるのだが、使うのが義父であれば、安全な
ものを作らなければならない。電池が簡単に安価にこうかんできるということだけでもとても
有効だとおもうので、当面はこの程度のサポートとなるか。