製作中の 赤道儀コントローラ OnStep + SP 赤道儀に金具を製作して赤緯体モーターを取り付け加工を行った。赤緯軸はこのようになっているので、ちょっと工夫が必要。
オリジナルのモーターブラケットは下の画像の右のもので、くぼみのところにモーターが入って、両側からネジで山形を押して止める構造になっている。
赤径側と同じ大きさのモーターを取り付けるには、それなりの加工が必要である。昨今では、3D プリンタでの生成だろうがなかなかむつかしい。
ということで、赤径軸のところでも紹介したモーターマウントを使いアルミ板と合わせて作ることにした。製作したものは以下に。
厚さ 5mm のアルミ板を重ねたものに、NEMA17 のモータマウントを接着。マウントの中心の穴に入るようには取り付けないので、右側のゴムクッションのついたダンパー金具を用意した。
金属接着剤は溶接と同じ強度をもつというメタルロックを使用。かなり強力でアルミ板を重ねたものはびくともしない。アルミ板とモーターブラケットの接着のところは接着面積が小さいので L アングルを追加したほうが良いだろうか思う。
別の角度から見ると、こんなかんじに。手持ちの材料を使ったので、余計な穴がたくさん開いている。赤緯体への取り付けは下側の2個、ネジは 1/4 inch なので穴は 6.4mm ドリルを使った。
モーターアセンブリとして組み立てるとこんなふう。現物合わせをして、モーターの取り付け位置を確定した。すこし大きめの穴を開けてあり、ギアのあたりを調整できるようにしてある。
ギアは赤径軸と同じように モジュール 0.8 の平ギアを使い 60:30 とした。赤径軸には小原歯車製を使ったが、歯数 60 のものが生産終了とのことで協育歯車製のものに。モーターに取り付けるギア歯数 30 の厚みが薄くなった。
今はどうだか知らないが VIXEN の赤道儀はなぜかインチ規格で作られている。そのせいかウォーム軸も 6mm より少し大きいようで、歯数60 のギアは中心穴 6mm がすんなりとは入らない。なんとか入るので万力で挟んで圧入して止ネジ加工は省略した。
OnStep ESP32 版を使って動作を見てみる。赤緯方向にMOVE コマンドを打った角度にモーターが動くことを確認した。
前に製作した赤径体とドッキングさせて赤道儀として動かしてみるには三脚、アリガタなどを用意しなければならないが、とりあえずはここまで。