小さい赤道儀製作 OnStep 初期位置の変更

赤道儀コントローラー OnStepは、起動時には、望遠鏡が北極星に向いているとして、RA/DECを設定する。これが私には使いにくい。フォークマウントであれば、初期位置は北極星よりも南中・赤道のほうが自然であると思う。今製作している赤道儀は、片持ちフォークといえるタイプなので、初期位置は、LX200Classicと同じように、南中・赤道が良い。

OnStep の Config では、MOUNT TYPE の項目があり、GEM / FORK が設定できるようになっているのだが、どちらを選んでも初期位置は変わらない。初期位置を変更しようと、ソースコードを読み込んでみたが、日付時刻などによって計算して設定しているようだが、良くわからない。

メインルーチンの OnStep.ino の238行あたりに、
 double celestialPoleAxis2 = 90.0;
という設定があるのだが、これを
 double celestialPoleAxis2 = 0.0;
としても、初期設定は変わらない。

ホームポジションを設定する、Home.ino の終りくらいのところに、
  startAxis1 = celestialPoleAxis1*(long)StepsPerDegreeAxis1;
  startAxis2 = celestialPoleAxis2*(double)StepsPerDegreeAxis2;
というのがあり、
  startAxis2 = 0.0;
として強制的に、0.0 にすると、初期位置がDEC=0度となった。

この設定で、昨晩、動きをテストしてしてみたが、GOTOの動きなど問題なさそうだ。
あまり、かっこいいやり方ではないが、当面はこれで運用してみる。

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この、ハード・ソフトの道具立てで実用になりそうな赤道儀が製作できることがわかったので、テスト用や妻の実家に設置して自動観測するべく、もう一台製作することにした。このために、先日発注した、ウォームギアモジュールが届いた。写真は仮組みしてみたもの。
イメージ 1

両耳タイプとして使用できるようにと、回転軸を長いものにした。前回のものは、塗装されていなかったのに、今回届いた分は、きれいにブルーの染付けがなされている。

今月前半は、いろいろと対応があるので、後半に加工・組み立を行う予定。