Onstep ESP32版 Smart Hand Controller 1

LX80 のOnstep への換装はRAギアアセンブリ用に発注したNEMA11のモーターが届かないため、中断している。この合間に ESP-32 版 Smart Hand Controller の実験製作をしたので、その報告。

Onstep は基本的にPCに接続したり、WiFiを経由してスマホなどで操作するようになっており、一般的には Hand Controller は使用しない想定となっている。私の使用環境では、PCをリモートで使うため、あまり必要としない。
それでも、Hand Controller が使えるようにソフトは用意されており、ST-4ポートにスイッチを接続する Basic Hand Controller 、OLEDディスプレイのついた Smart Hand Controller などが接続できるようになっている。

Smart Hand Controller のオリジナル版はTeensy 3.2のCPUボードを使うもので、Kit も販売されているほか、回路図、プリント基板データも公開されている。このほかにも安価な ESP-32ボードを使ったバージョン もあり、これを製作してみた。

ESP-32ボードを使ったバージョン は開発者がKit を販売している。しかし他のOnstep 関連ボードのように回路図、プリント基板データは公開されていない。幸いなことに Kit の製作マニュアルが公開されており、その中にESP-32のスケッチ(プログラム)リストが掲載されている。これを参照して使用している使用しているポートを割り出した。

ESP-32ボードを使ったバージョンは ESP-32 Development Board を使っている。
この ESP-32 Development Board には、38PIN、30PINの2種類あり、私の手持ちは右の30PIN版、オリジナルの ESP-32ボードを使ったバージョン は左の38PIN版を使っている。

  
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手持ちの基板を有効活用するために、手持ちの30PINボードに合うようにアサインをして基板を設計した。中国の春節前に大急ぎで発注したのだが、結局1ヵ月もかかってしまい、ようやっと届いた。
組上げてスケッチを書き込んで、USBポートから電源を供給して動作させてみた。スタート時の画面はこれ。
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その後こんなふうに表示される。Onstep 本体に接続されていると、赤径赤緯を表示するはずである。KEY とディスプレイのE/Wの表示が逆だが、オリジナルのLX200のKEY PADに合わせてある。ソフトのほうを修正する予定。
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スイッチは表示付きのタクトスイッチを購入した。OHP用紙に印刷して文字を入れてみたのだが、ピタリと収まらなくて回転してしまう。この形状に合わせたケースを作る必要がある。
Smart Hand Controller 基板への ESP-32 Development Board はOELDディスプレイボードとのやりくりから裏に取り付けるようにしてある。
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とりあえず、ここまでの動作は確認できた。コネクタを配線してLX80 Onstep 本体との接続テストをしなければならないが、まだ、本体の赤道儀としての動作を確認していないため、それが完了してからとなる。