Arduino 2.0 RC 版を使ってみる

以前は小さなマイコン制御のものを製作するときには PIC を使っていたのだが、ここのところのワンボードマイコンでの開発では、ほとんど Arduino を使っている。使用しているバージョンは 1.8.8 である。Arduino は2.0 へのメジャーバージョンアップが進められており、Beta 版だった Arduino 2.0 であるがリリース一歩手前の RC 版となってので使ってみた。

こちらから ZIP 版をダウンロード、私がテストしたときには RC2 であったが、現在は RC3 となっている。ファイルはけっこう大きく展開すると最終的に1GBほどになった。

起動してみるとデフォルトの画面は Visual Studio Code 風、いくつか選べるようになっている。

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1.8.8 版では日本語メニューが使えるが、いまのところサポート言語は英語のみとなっている。

PC を電源 ON して初めての起動だと IDE が使えるようになるまで2分以上かかる。それ以降はさほど時間はかからない。

この Arduino 2.0 はいろいろなところで使用リポートされているが、L チカくらいの小さなスケッチが多いので、比較的大きな赤道儀コントローラ OnStep のスケッチをコンパイルしてみる。

OnStep ESP32(The MaESP Version3 )版はボードを ESP32 DEV-Kit に指定するだけでそのままコンパイルできた。バイナリをUpload しての動作も問題ない。

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主なライブラリも最初から入っており、OLEDを使った SHC(Smart Hand Controler )も全く問題ない。

 

一方 OnStep STM32F4xx (The MaxSTM Versio3) 版は 1.8.8 と同様に STM32F411を指定したいのだが、選択メニューがなく Generic STM32F4 Series を指定してみた。

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結果、コンパイルすると、サポートしていないプラットフォームだよ、というエラーになる。

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ボードマネージャーから追加のボード STM32F411 をセレクトできるものをインストールする必要があるようだ。緊急ではないので、いまだにたどり着いていない。

Arduino2.0 は、たとえば if 文の入れ子の構造を明示してくれるなど、非常に使いやすいものになっている。 日本語メニューなどは無くとも、使い始めると戻ることはできないだろう。