地上波のテレビと、放送衛星の電波を使って、放送衛星の動きを観測するという実験をしてみた。データは以前に自動測定で取り込んでいたものを解析してみた。
放送衛星は地球から3万6000kmところにある静止衛星なので、動かない。
しかし、様々な影響をうけて、運動をするらしい。
観測の実際はこんな感じである。
1.地上波NHK総合とBS2のTV信号を取り出し、垂直同期を分離して
その位相差を測定する。
2.その値を1分ごとに継続して取得。
3.位相関係は衛星の運動のみによって変化する
という前提のもとに、測定してみた。
ちょっと古いデータであるがグラフは5月20日14時から5月22日19時ごろまでのNHK総合とBS2のTV信号垂直同期の時間的変化である。絶対値はともかくとして、1日あたり258μSEC変化する。往復の時間なので、片道129μSECである。これは、距離に直すと38Kmになる。
つまりBSは3万6000kmの位置を中心に1日±19Kmを動いていることになる。
日本で受信できる静止衛星はたくさんあるが、このデータは、アナログ波でしか確認できない。アナログBSは2011年までの運用予定という。
家つくりが落ち着いたら、もっと詳しく観察してみよう。