レデューサーの実験 その4

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前回とおなじレンズとハウジングで、Tマウントアダプタを交換して、レデューサーレンズとCCD面の距離を大きくして拡大率を大きくしてみた。
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これによって、拡大率は、0.5となった。LX200-25がF5相当である。
画像は、これで、散開星団のM35を撮影したものである。画角は30’×30’で、中心部はまったく問題ないが、周辺部は収差がみられる。これが、安直なレデューサーの構造なのか、レデューサーレンズのせいなのか、はたまた、LX200との組み合わせによるものなのかはわからない。わたしにできる解決策は、距離を変えて調節することだけなのだから。

当然のことながら、相対的に焦点距離が短くなるので、振動やガイドミスが目立たなくなる。測定してみても、光度のばらつきは小さい。つまり、レデューサーによる観測は有効であるということだ。何を今頃と言うことかもしれない。たぶん、適正な拡大率となると、LX200-25に対しては、0.6くらいが適当かと思われる。
現在の我が家のLX200-25の設置状況では、f=1500mmが適当ということになる。惑星撮影のように露出時間が短いものはともかくとして、30秒までの露出では、f=1500mmとなるのではないか。F数ではF=6となる。これくらいがちょうど良いことになりそうだ。