盛岡 全国高等学校総合文化祭 郷土芸能部門

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盛岡で行われた 全国高等学校総合文化祭 郷土芸能部門 を見た。
もともとは、福島県南相馬市で行われる予定だったのだが、震災の影響で一度は中止になり、その後、盛岡市で開催されることになったものだ。

全国高等学校総合文化祭 郷土芸能部門 は、太鼓と伝承にわかれている。全国から、51校が参加している。沖縄やいくつかの県からは複数校が参加しており、山口県徳島県などいくつかの県が参加していない。太鼓と伝承の比率は、2:1というところ。太鼓は人気だ。運動部のノリなのだろう。

28日午後に盛岡に到着し、エントリNo.29の高知県檮原高校の津野山神楽から見た。巫女役の女生徒の踊りは、ややぎこちなく、囃子方もさほどうまくはなかったが、全体として流れるトーンは、日本の原メロディーそのもので、体が、遺伝子が覚えているという感じのものであった。

太鼓は、大掛かりなものが多い。また、伝統太鼓でなく、新作も多かった。多くの太鼓は、私には、良く思えなかった。どうしても迫力を召さしたものが多く、メリハリに欠ける感がした。また、自分の本来もっているリズム感に合わないものが多かったように思う。
その中で、群を抜いて良かったのは、茨城鹿島灘高校の「復興」である。伝統の音の響きにあわせて、笛がみごとだった。二人の女生徒が演奏したのだが、あれだけの、激しいリズムの中で、音をはずすことも無く、ぴったりとあわせていたのだ。また、その響きも、それはそれは、澄んだもので美しかった。
鹿島灘高校は、優秀校に選ばれた。ベスト4ということになり、上位4校として、国立劇場で行われる全国高総文祭優秀校東京公演に推薦されるとのことだ。

お目当ての沖縄は、向陽高校と八重山商工高校が出場した。向陽高校は、一日の労働後の集いを再現した「毛遊びーあしびでぃきらさやー」である。知っている歌が次々に出て、かわるがわるに踊り、とても楽しいものであった。残念ながら、歌のほうは、レコードの演奏になっており、それに合わせて、太鼓を敲いたりしていた。開場は大うけであったが。

八重山商工高校は、種子採祭りを再現した「果報ぬ世ば給うられ」である。神々しい雰囲気からはじまった。写真は、2番目の踊りである。囃子方もとても上手で、とても楽しめた。惜しむらくは、全体の配置や、演出にもう少し工夫があれば、というところだろう。八重山商工高校は優良校にに選ばれた。ベスト8である。拍手は盛大であった。

この全国高等学校総合文化祭を見るきっかけになったのは、昨年NHKで放送された、「熱中スタジアム 八重山農林高校」である。これも、とても感動した。今年は、八重山商工高校が出場したが、以前には、八重山高校も出場したこともあり、八重山は、人口が少ない割には水準の高いところなのだ。

来年は富山県で開催される。行きたいと思う。