諸事で間があいてしまった。
この星については、Kaiさんがいろいろと調査・解析してくださっている。一番観測データをもっている自分として、なんだか申し訳ない気分である。
どういうふうに解析したらよいか、考えあぐねていた。Peransoによる自動解析では、良く見えないところがある。光度曲線が2種類あるようなので、これがうまく処理できない。
そこで、光度曲線を重ね合わせて周期を推測することにした。試行錯誤の結果、出来上がったのがしたの図である。プロットソフトの関係で減光曲線が逆になるなど、はなはだカッコ悪いものになっているが、周期解析と割り切ってみてみる。
グラフは、最初の観測、11月13日(JD2456875)を基点に、P=0.99657として各観測データをプロットしたものである。
これから見ると、これまでのPerannsoの解析でも判明していたのだが、明らかに2種類の光度曲線があることがわかる。形からして、主・副極小ではないかと推測する。
11月13日(JD2456875)をn=0とすると、
11/13 n=0
11/14 n=1
11/15 n=2
12/02 n=19
12/05 n=22
となり、n=偶数のところが主極小、n=奇数のところが副極小ではないだろうかと思う。
これから、この星はやはり食変光星で、周期は P= 0.99675×2 = 1.99350 と推測される。
今回は、観測→解析→観測というサイクルができず、もどかしいものとなった。来シーズンを待つことか。