PDH2 Log Viewerを使ってみた

またまた、間が空いてしまった。
何もやっていないわけではないのだが、トラブルがあったり、いろいろと集中してやっていると、BLOGを更新するのがおっくうになったりする。
適当なところでせきとめてまとめなくては、とも思うのだが。

きょうは、透明度はさほどでではないにしても、天気は快晴なので、観測を準備していた。が、あまりに風が強いので、スライディングルールを開けるのは、危険な感じなので、観測はやめにした。

ここのところ、望遠鏡 LX200-25の不調に悩まされている。私の観測は。変光星を連続的に撮像することがほとんどである。PHDGuidhing2のAutoGuideで2~4時間観測することが多い。Guide 星をしっかり捕らえているにもかかわらず、ときおり、南に大きくずれることが発生するようになった。大きいときには30’以上もずれることがあり、追いかけきれず、もとに戻らないこともある。
なにが原因かは、よくわからない。望遠鏡のバランスを取り直したり、PHDGuiding2の設定をいじったりしたのだが、めだった効果はあらわれていない。もともと、素性の悪い赤道儀をAutoguideにより実用化しているというところはあるのだが。

手探りでやっても効率が悪いので、先日リリースされた、PHD2 Log Viewer でこれまでの観測記録などをいろいろとみてみた。このソフトは、Logをいろいろと表示してくれる便利なものである。これまでは、PEASE などを使って解析していたがこちらのほうが良い。

不具合の現象としては、

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こんなふうに、Autoguide の最中に突然大きく動いてしまうこと。上記の例では、なんとか戻っているが、はずれたままとなることもある。リモートDESKTOPで観測をモニターしているときには、エラーの音がでるので、手動でもどすのだが、夜中に自動観測で走らせているときには、どうしようもない。

10月ごろからの Log を解析したのだが、特徴的な傾向はよく見えない。が、どうも 赤緯側のバックラッシュに原因がありそうな気がする。もともと、このLX200-25は、もう一台のLX200-20に比較して、赤緯側のバックラッシュが大きかった。そのせいもあり、ポインティングの精度も良くない。

下の写真は、12月1日のキャリブレーションのグラフである。
赤緯側(赤)、赤径側(赤)と同じ移動コマンド時間にたいして動きが違うが、まあ、正常に赤道儀の動きを捕らえている。

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こちらは、昨日のキャリブレーションのデータ。
赤径側(青)は、上と同じ動きであるが、赤緯側(赤)は、異常な動きをしているようだ。

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この動きは、赤緯側の駆動系が原因であるが、大きなところは、バックラッシュではないかと考えている。

まだまだ調査解析が必要だとは思う。
バックラッシュは簡単には調整できそうもないので、今シーズンはこのまま使おうか。
時間はかかるが Log を解析しながら、PHDGuidingの設定ももうすこしいじってみるか。