X TRI の観測

先週の「 連星系変光星低温度星研究会 」で、これまでに観測した 食変光星 X TRI の観測結果を持参して、脈動の有無を検討したのだが、どうもあるようだ、ということになり、続けて観測をすることになった。 木曽から帰ってきた当日の16日にも観測したのだが、シーイングもあまり良くなく、食の期間が大部分と言うこともあり、良い結果が得られなかった。昨日は月はあったのだが離れており、空もクリアで、LX200も調子が良く、観測することができた。
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これまでは、Vフィルターで撮影していたのだが、脈動の光度変化は、Bフィルターのほうがとらえやすいとのことである。手持ちのJohnson-Cousin のBフィルターは劣化しており、きれいに撮影できないので、RGB撮影用のBフィルターとBG40のフィルターを組み合わせて実装して撮影してみた。
18時40分から24時くらいにルーフにかかるまで、ほぼ1分おきに、270フレームを連続撮影して、ダークの処理を行い、光度変化をざっとグラフにしたのがこの画像である。食に入ったところから、きれいに2.3等ほど減光した極小をとらえている。
解析には、主として増光して平坦になっている箇所のデータを使用する予定。

きょうも観測できるのかと思って準備していたら、雨がぱらついてきた。観測できれば、平坦の部分がもうすこしたくさん撮れるのだが。