4月27日 ガリレオ衛星相互食 3O4 観測できたが・・

昨晩、4月27日の木星ガリレオ衛星相互食 3O4 すなわち、ガニメデがカリスト掩蔽する予報。
時刻は、開始19時00分34秒 ~ 終了19時26分28秒 25分54秒間
予想減光等級は、0.35等。
日没は、18時24分、薄明終わり19時57分、日没直後・薄明中の現象である。明るいので天体の導入、露出時間の設定などどうなんだろうか。

機材は、例によって
望遠鏡 LX-200-20 + AR128
カメラ  QHY5clone

天気は快晴、気温20度、雲ひとつない。18時ごろにルーフを開けてセッティング開始。幸いにして月齢8.7の月があり、これで望遠鏡をアラインメントする。木星にGOTOをかけると難なく導入することができた。眼視で見えてもSKYレベルが高いため、カメラでは飽和してしまい、木星本体さえ写らない。
日没後、18時45分ごろから、衛星も写るようになってきた。様子を見ながら、食の開始予報時刻2分前に撮影スタート。終了予報時刻2分後まで撮影した。
画像 800×600
露出 500msec Gain 77% 
測光の精度を上げるため、露出時間を長くして、飽和しないようにゲインを下げた設定にしてみた。

30分の撮像で3594フレームのAVIファイルが得られた。撮像ソフトQGVideoのファイル制限で3個に分割された。

例によって、Limovie で解析。

イメージ 1

気温が高かったせいもあり、以前よりもノイズが多いが、連続測光をかけると、最初の1400フレームを表示すると、このように減光していく様子が見えた。


イメージ 2

すべてのデータをCSVファイルに吐き出して合成し、別のソフトで表示させたのが、これ
イメージ 3
薄明中の現象にもかかわらず食の全体をとらえることができたようだ。食の前後にもうすこしのりしろを付ければ良かったように思う。
食中央の値と前後の値を比較すると、0.3等級の減光となっており、ほぼ予報どおり。

現象が始まる前のところで、カメラがトラブったり、露出の調整をしたりするうちに、画像に時刻スーパーを入れる設定を忘れてしまった。このため、食中央の時刻を求めるには、PCのHDDにファイルとして記録された時刻などから推測・計算するしかない。正確に求めるには、なかなか難しそうで、時刻スーパーとファイル記録時刻の相関の測定など、ある程度の再現実験も必要かなー。露出時間が500msecなので、得られる時刻精度の最大値は±1秒くらいになろうかと思う。