クロアチア旅行 5 スプリット市内を歩く

6月21日(日曜日)
 
 朝食の後、市場方向に行く。
たいしたものを作るわけじゃなし、自炊は全然面倒ではないが買出しは・・・面倒なりに面白かった。しかしその日は日曜、魚市場もろくな品物がなく、仕方ない、今日も肉ですね。
 「KONZUM」のほかに、どうやら「BILLA」というスーパーもあるらしい。しかし旧市街というのは入り組んでいて、探すに探せないねと言う目の前に、「あのー、ビッラはどこでしょうか?」とおっちゃんに聞いてるお姉さん出現!「えっとね、うん、オレの後について来な!」と言うおっちゃん。
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 もちろん、怪しい東洋人二人組がその後をついていったのは言うまでもない。御礼を言うお姉ちゃんに私たちも加わりたかった。だってほんとに旧市街はわかりにくいんだもの。入ってみると、近所のちっさいコンズムや他のよりずっと品揃えが良くて、デリカテッセンもあって、高級スーパーの趣である。ただ、こちらもそれほどバラエティ豊かというわけではない。それでもザグレブで食べた生チーズやらタマネギやニンニク、豚肉を串刺ししたものとソーセージのセット(300円)が入っているのがあったので、購入。夫、「しょっぱいのではないか」と悩むが「300円ぽっち、何ケチってんのよ!不味かったら捨てればいいでしょうが!」と背中を押す。
 あと、アメリカン・タイプのコーヒーはここにもなかった。アメリカンタイプが飲みたければ日本から1杯づつ入れられるアレを持ってくるしかない。必要なのは菜箸とラップだと思っていたが、ここでモンカフェが加わったのである。


 アパートに帰り、冷蔵庫に品物を入れて再出発する。左にパン屋、右にビーチ用品売り場が並ぶ駅前を抜けて、明後日のドブロブニク行きのバス乗り場を確認。しかる後に、大家さんがしつこく教えてくれたビーチを見に行く。目の前の港をそのまんま市場とは反対方向に行くと、ビーチは近かった。だが、このビーチがちっさ!


 芋を洗うようなとは言うが、そのビーチの大きさではたらいどころか芋を洗う容器はたらいどころか茶碗だった。そんな中でシャワーもあり、海には境界を示すブイが浮いていて、ライフガードのお兄ちゃんたちも見張っている。日本のビーチに連れて行ってやりたい・・・
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 アイスクリームを買って、腰を下ろすと、目の前の浅瀬ではイタリアっぽいおっちゃん達4人と、若いもん1人がバタフライパンツとかいうの?あの、最小限の水着の上に腹肉をはずませながら手のひら大のボールを手で打ち合って遊んでいた。ボールに追いつくためには波をけって走らねばならないが水は重いのでしばしば足をとられる。だが。転んでも水の上なのでさして痛くない。
 
 それで、お腹がつきでて真っ赤に日焼けしたおっちゃん達は派手に転んだり水をけちらかしながらボールを追うことになる。その、下手さかげんがカワイイ。逆に鍛えた肉体をここぞとばかりに炎天下に見せびらかしている若者もいるが、面白くもなんともない。そして近くの波打ち際では、ビキニどころかぱんつもはいてないお嬢ちゃんが水遊びをしていた。お母さま、いくら幼児とはいえそれでいいのでしょうかと聞きたくなったが、もしかして、乳幼児にも水着を着せるのは日本だけなのだろうか??


 いつも通り、同じ道ではなく多少遠回りでもいいから違う道を帰り、その後、また街歩きに出た。遺跡をろくに見てないというのが夫の主張で、地下宮殿みたいなところに入る。が、そこはたいして見ものがないくせに高いお金をとるとのことで、入り口周辺を確かめたのみ。
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 旧市街もそうだがこの地下もアクセサリー屋だらけだった。サンゴのネックレスが目につくが、「このへんではサンゴはとれないはず・・」と夫が余計なことを言いやがる。いや、問題はこれを日本に持って帰って使えるかどうかということで。既に私の感覚はおかしくなっていた。例えば163cm、体重○○Kgの私は日本の女子の中では大の方だが、クロアチアではいきなり小に属してしまうのである。そのうえでその、タテやらヨコやらが大きい女子たちは、堂々と肩やら脚をむきだしにしている。
 ミニのワンピースや、お尻のほっぺが7割見える短パンで、足元はビーチサンダル、そのうえでかなりの割合で、バックパック。これを見慣れてしまいつつあるからには、後に残るものは買わない方が良いに決まっている。(趣味の会で一緒の県庁勤めの某氏も海外旅行が趣味だが、どこで染まってしまったのか夏になるとチンピラみたいな格好でやってくる。それを思えば・・・)
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 見晴らしがいいから、教会の塔に登ってみようかということになった。上ろうとした。風が強く、不安感あおる柵の細さ。私は途中でやめた。夫だけ行って、帽子を飛ばされそうになって帰ってきた。降りてくる人々を見ていたら、スカートが派手に舞い上がってしまった人がいて、結果、見えた。あんな石段でスカート押えてその拍子に足でもすべらせたら、話にならん。
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 教会を出て、旧市街を散策。とにかく入り組んでいる。そして、レストランとショップだらけだ。狭い路地に椅子やテーブルを並べている。「朝食」の文字があちこちにあって、アパートメントハウスに泊まっているだけのはなしで、自炊しなくとも済むようだった。何度も言うが旧市街は入り組んでいる。その中のアパートメントハウスを借りるったって、まず、たどりつけるもんか!いったん外出しようもんなら、戻ってこられるもんか!ってくらい。
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 普通の住宅街も歩いてみた。レモンとか植えてる家もあって、花はブーゲンビリア。コンビニ程度のではなく、普通の大きさのスーパーや、ショッピングセンターを見てみたかった。だが、たどりついたらそれは取り壊し中だった。くくく。
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 相変わらずクロアチア人は親切で、道を聞いたらおっさんが親切に教えてくれた挙句に「そうそう、中華料理店はあそこだぞ!」と。いや、そこまでご親切にしてくれなくとも中華料理は日本か台湾で食べますから。結局、大きなスーパーはドブロブニクで見ることになり、ショッピングセンターはイスタンブールまで待つことになった。


 その日は、18,000歩。トマトとモツアレラ・チーズのサラダ、それに肉、ワインにビール。
 懐かしいTV番組、「ダイナスティ」が放送されるとあって楽しみにTVの前に座ったが・・、放送は月曜から金曜までで、その日は日曜日だった。がっかり。