クロアチア旅行 7 ドブロブニクへ移動

6月23日(火曜日)
 
 ドブロブニクへの移動日。9時半、チェックアウトに今度は大家さんの奥さんが来た。身長180cm級の美女、2歳くらいの女の子を連れていた。初日に来たお嬢さんはいくつなのかと聞いたら、これが13歳だった。180cmくらいもあるのに13歳、一昨日が誕生日だったのよと言われて驚く。顔が幼いとは思ったが、13歳って・・・。服装など、もはやあいつらと同じである必要性を感じない。いっそ着物で旅行した方がいいのかと考えたことがある。だがアレは活動性に欠ける。作務衣とかならどうなのか。でもあれは足に何を履くものなのだろう??大体、女が着るものか??


 残り物のオリーブ油は当然として、バルサミコ酢やレモン、苗木からとったバジルの葉などを荷物に入れ、バスは10時に出発した。同じ到着時間で30分遅く出るバスがあったらしい。乗ってみたら、どうやら直行便ではないようだった。それはそれで面白かった。
 バスは海岸線を走った。すごそこに島影がいくつもあった。はるか下にはビーチが現れては消え、また別のビーチが現れる。いずれもやはり、小さいビーチだ。山側はビーチが近づくと家が増える。洗濯物が干されている。
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 中にはピザを焼くかまどがある家もある。民家なのか、貸家なのかはわからない。あちこちでブーゲンビリアが咲いている。つまりそういう気候なのである。くねくねと曲がり道が続くが、不思議と飽きない。建物の屋根は赤くて海と空は青くて、バス停ごとにあるパン屋といい、なんだか楽しい気分が伝わってくる。建物の屋根が赤いぶん、沖縄にいるような錯覚も覚えた。沖縄の建物は屋根が深いのでその点は違うのだが。
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 で、途中、ヘルツェゴビナを通る。なんだか知らないが、国土が突き出ているのでそういうことになる。パスポート・チェックがある。ヘルツェゴビナに入ったところで、20分の休憩と言われる。
 ちょっとしたスーパーとレストランがあり、韓国人女性が3人で食事をしていた。20分と言われたところであっという間だしと思えば気ぜわしい。だが、運転手とその助手は30分経ったところで現れやがった。乗客全員、お行儀良くバスの中で待っているというのに!!
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 バスはまた、改めてくねくねした道を行こうとしていた。この道が制限時速70kmなのである。思えば山の民宿の頃からそうだっけ??途中、湖が見える。川にはボートがつながれていて、そういうレジャーがあるのかと思ったが。あれ?日常生活には橋が足りないのか、もしかして?平地で水もあるのだから、当然、畑もあった。整然とした姿に、乗客たちはこぞって写真を撮る。畑を美しいと思ったのは私だけではなかった。
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 結局バスの中で5時間を過ごすのだが全く飽きなかった。ドブロブニクに近づくにつれ、緑が濃くなって糸杉が増えていった。
 実のところ、あんなにステキな樹木を他に知らない。ローマの松もか。陸橋を渡り、港前のバス・センターに到着。港には3隻もの大きな豪華客船が停泊していた。
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 ドブロブニクは「アドリア海の真珠」と謳われている。にしても、3隻集まることはないだろう!
 アドリア海エーゲ海だの地中海だのでも十分なのに、アドリア海なんてところにまで来ようとは。次は黒海か?日本海と太平洋と、そういえば大西洋も見たんだった。オホーツク海もその昔、見るには見たな。自慢ではない。もはやあきれている。


 そして、またつるつると宿まで案内する夫の姿がすごい。昨年のトルコのエディルネが効いているとしか思えない。豪雨のなか、スーツケースひいて宿を探してさまよった思い出が。
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 今回のアパートメントは、港・バスターミナルのすぐそばだった。大家さん夫妻は二人とも大きくてがっちり。ジュースまで買っておいてくれた。窓の開け方、ガスのつけ方など教えてくれる。スーパーは、目の前の港に大きい「コンズム」があるとのこと。近くには市場もある。


 今回のアパートメントは広かった。玄関入って左側にLDK、その次に主寝室、その次にも寝室、その向こうにトイレとお風呂があり、4人宿泊できる。LDKはモノいれが多く、ナベなんか10個以上もあった。
 大家婦人が次々に物入れを開けていくと、中からパウンドケーキが。前のお客さんの忘れ物らしい。「良かったら食べなさいよ。」と大家さんがくれたが。もらってもちょっと食えない感じ・・。
 全体として古くて、余計なものが多すぎる感じが田舎のおばあちゃんの家、を思わせた。
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 さて、買い物だった。行ってみたら、「コンズム」は今までのとは打って変わって巨大だった。でっかいバジルの鉢植えさえもあった。これならスプリットから運ぶ必要はなかったのにー。
 パン、レタス、例によってトマトにモツアレラ、1つくらいは食べてみようと言い合っていたケーキも買った。パンは全粒粉入りのクロワッサンという、何か矛盾した感じのも買った。


 肉、ワイン、チーズなどなどスプリットのスーパーとは量も品揃えも全然違った。牛肉のパックは、牛の絵がついていて、どこの部位なのかを示していた。丸い形の、お尻の肉にした。
 その日はサラダボウルが見つからなかったので、ナベに入れた。変わった形のナベで、これで一体どんな料理をこしらえるのか不思議だった。チーズおろしも目に付くところにあった。
 救急箱もあったが、これは中を開けてみなかった。今思えば見ればよかったのかも。