アンテナアナライザー SWR校正データを作る

Si5351A シンセサイザーユニットを使って、160Mhzまで測定周波数を拡張したアンテナアナライザーだが、前にも記したように、表示されるSWR値に系統誤差があり、実際の値よりも低く表示される。
アンテナの共振点をみるだけなら、補正を行わなくても実用になるが、MLA48のメンバーにアップグレードKIT として頒布するためには、正確な値を表示するようにしたい。

写真のように、SWR値 1.0 ~ 4.0 に相当するダミーロードを用意して、SWRを測定し、校正データを作成した。
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結果は次のグラフのようになった。X軸が実測値、Y軸が負荷抵抗から計算される真値である。これをみると、実測値 SWR=1.3 を境にして、二つの一次関数で近似できそうである。
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このデータは、検波Diode に 1N34Aを使ったときの値で、ショットキーダイオードなどを使えばもっと違う値となる。また、Si5351Aの出力を変更すると、ダイオードの動作点が移動するので、当然違ったものとなる。FWD、REVで何組かの1N34A Diode を測定したが、あまりバラツキはなかった。

友人から借用した、RigExpert AA-200 とあわせて実際のアンテナを比較測定してみる。
・外に設置した市販のGPアンテナ。
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・実験用に作成したダイポールANTを144Mhz付近にあわせたもの
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まあまあ良いところではないかと思う。