先日報告したアンテナアナライザーは、AD9850中華DDSが使われている。クロックが125Mhzであるため、安定して得られる周波数は40MHzくらいとなっている。測定できる範囲は、これにより規定される。
先日のMLA48のミーティングでメンバーから、AD9851の中華DDSを提供してもらった。これは、70Mhzくらいまで出力できるとのこと。中華DDSにはいくつかのバリエーションがあるが、頒布基板は、こんなAD9550 DDSにあわせて作ってあるので、ちょっと接続がめんどうである。
そこで、試作のときに作成した基板で実験してみた。コントロール信号や出力をPINにあわせてジャンパーを飛ばして組み上げる。いささか安定性には欠けるが、なんとか実験できるようにした。
Arduino側のファームウェアをAD9551の6逓倍モード180Mhzクロックに合うように書き換える。PC側のソフトも50MhzのBANDを新設した。
メンバーの製作した、50MhzのMLAを測定したのがこれ。
同じものを借用した RigExpert のAA-200で測定すると、
それなりに良い結果を示している。グラフの右側がギザギザになっているのは、発信機の出力が低下するせいだと思う。表示されるSWRの絶対値はともかく、アンテナの調整には問題なく使えそうだ。
AD9851 DDSはそんなに安くは入手できないが、これにより、測定周波数範囲が拡張できるということ。