スペイン旅行 6日目 バレンシア

スペイン旅行 6日目 バレンシア
 
 民泊の朝。お湯をわかして、かねて用意の緑茶をいれる。卵をゆでつつ昨日買ってきたパンを半分に割って、昨日の残り物をはさむ。コーヒーを淹れる道具も粉もなく、もちろん持って来ていない。南欧に不満があるとしたらアメリカン・コーヒーが飲めないことか。プラスチックのアレとフィルターと粉くらいだったらろくな重さにはならないので、持ってくるという手もあった。だが、忘れておったのだ。トホホ・・
 
 インフォメーション前の広場に行くとそこにはツーリスト・バスが停まっていた。
バレンシアにもある!しかも日本語解説もある!と小躍りして乗ろうとするとそのバスは海側ルートを走ることになっており、山側ルートの出発は13時半に出発だという。それならとさして広くもないはずの旧市街を観光して時間をつぶすことにした。
 
 まずは市場。バレンシアの市場は当然バルセロナより狭く、同じような品目を扱っているようで、やはり南だった。様々な種類の生ジュースがたくさんあって、1杯1ユーロ。バレンシアであるからにはここは絶対、オレンジジュースを飲まねばならぬ。惜しむらくは座る場所が少なくて、ゆっくり味わえないことだった。
 
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ここに来て初めて日本人ツアーの一団を見た。柄物のくすんだ色彩を着て、肌を隠している。中国人観光客になるともっと華やかでにぎやか、日本人はやはりおとなしい小動物の感があり、あと、ちょっと姿勢が悪い。私も気をつけねば。
 
 バルセロナで買ったトゥロン(クリスマスに食べるというヌガー)がここにもあるのを発見。むっ。でも、味も値段も私たちが買ったやつの方が上のはず。だって他にどうしろと?
まーそれにしても、アーモンドが好きだな、スペイン人。こないだ調べてみたらアーモンドの最大の輸出国はアメリカだった。だが、最大使用国はスペインではないのか。トレドにはマサパンというマジパン菓子があってそれはそれは美味しいものだが、これこそは殆どアーモンドで出来上がっているし、ヌガーの方もすべてに使っているとお店の人が言っていた。
 
 市場を出て、座れるところを探す。カフェの外の席で、オレンジジュースを注文。2杯で5ユーロ。市場との金額の差はそのまま椅子代。そのぶん、くつろぐ。周囲の人々もそうしている。観察するに、カフェが空いてる時間帯がないような気がする。昼ごはんが2時からで夕飯が9時だったら間食なしでやっていくのは難しい。昼ビールや昼ワインも普通に飲まれている。ただし必ず連れがいて、ひとりで飲んでる人は見なかった。
 
カフェを出て街を歩く。カルフール発見!簡易版の小さいやつなので、がっかり。まだ少し時間があるから、今度はそのへんの店でピンチョスを体験しておくことにした。それで広場の店で白ワインを1杯ひっかけつつピンチョスを食べてみる。ピンチョスとは、パンの上に様々な具材が載っている小さめのオープンサンドで、上から串がどすっと刺してある。各々串の長さで値段がわかるようになっており、ケースから自分で選んでとって、お勘定のときには串で勘定する。
 
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 フランス人グループがいた。日本人とは正反対で、おばさんは肌を露出している。タンクトップ、素足にミニスカ。あと、身長を足すためにぽっくりサンダル。彼らにしてみれば、バカンス=日焼け。白いままではバカンスに行ったことにはならない。日焼けこそがブランドなので、シミくらいなくてはお話にならない。頑張って肌を日にさらしている。あとは香水。日本人は香水ぷんぷんは下品の代名詞だが、逆にあちらは「きちんとつけています」というわけで、たしなみアピールとして、ぷんぷんさせることになる。
ネットを見ていたら、地下鉄などで外国人の隣に座らないむきもあるらしい。その理由として、「体臭か香水か、どっちかが臭い!」というものだった。
 
 日本人として普通な、日焼けを防ぐ手袋や日傘はここではあまりに特異なうえに、スリとか呼び寄せそう。というのは、見慣れない人々からはドン引きされるか、見たことがある人々からはそのまんま旅なれない日本人として認定されるかという意味なのだが。私はいつもどおりミニスカこそ着用しないものの、夏です!みたいな服を着て、ひたすら日焼け止めを塗ることになる。長袖を着るのと日焼け止めを塗るのと、どっちが大変なんだろうか。
 
 話は元に戻るが多分そうだろうなと思っていたピンチョスの具材はその通りで、、トマトにチーズにアンチョビにツナに・・・このとき実際に食べた感想は、美味しいというより、まあこんなもんだろうなあというものだった。お勘定のとき、給仕の彼が「ごまかすんじゃないぞ」みたいな顔をしてから串を勘定したのには笑った。広場前の店だし、こすっからいわけですね。
 
 バスは1時間半ほどでルートを1周した。不思議なことに看板には日本語案内が表示されていたのに、イヤホン差し込んでみたら無かった。山側ルートというのは主に旧市街を回ることになっており、バレンシアだけあってあちこちにオレンジが実っており、それでいて人の手が届く範囲は全てもぎとられていた。あれは観賞用のオレンジで、食べても苦いだけと何かで読んだが本当かどうか確かめる機会はついぞなかった。
 
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 バスの中から、夫愛用のMBT(靴屋)支店を発見、夫いろめきたつ。これまたバスの中から、デパート発見、私もいろめきたつ。スーパーで買ったトマトは皮が固くて湯むきをしようにも全然むけなくて四苦八苦したし、ここまできたからには美味しいものが食べたい。デパートを見てそれを期待するのは日本人なら当たり前。
 
 というわけで降りたらすぐ、先ほどの道をたどってエル・コルテ・イングレスへ。地下でビワとオレンジ、つまみにオリーブ、ビールも買う。夫、チーズも肉の売り場も昨日のスーパーとは規模が違うことに感激。そして有難いことには値段的にも西友高島屋ほどの差がない。余計なお世話だけど、お客さんたちも普通の格好してるし!


 大きめのビワはほんの3粒、オレンジも2個。こんな買い方、量り売りだから出来るけれど同じ量り売りでも少なくとも混んだ市場だったらこういう買い方は遠慮しなければいけない気がする。
で、さて秤に載せて品物を特定しようとして、驚く。画像が小さすぎて、どれがビワの画像だかわからない。スペイン語の「ビワ」も覚えてきていないし。ちなみにオレンジはナランハ。)確かに、オレンジとビワを同じ大きさで描いてあったらちょっとわかりづらいかも。店員さんが来てくれて助かった~。
 
 ビワだのなんだのぶらさげて、先ほど見たMBTのお店に行く。同じMBTの靴でも、軽くはけるサンダルが欲しかったが日本の店舗には見かけなかったそうで、ここでうまいこと購入できた。
ところで、帰り道で孫らしき女の子を連れている、珍しく日本人っぽい体型の白髪のおばあちゃん??を見た。遺伝の法則はどうなっているのかそれとも遺伝的関係はないのか、小学校高学年らしい孫娘はなんら悪い意味はなく、ただおいしそうにぷりっぷりに育っていた。「僕のかわいい子豚ちゃん」というフレーズを読むたびに意味がわからなかったが、これがそれだ!と納得。そしておばあちゃんは清楚にして夏らしい白いロングスカートをはいていて、その下には黒いTバックを・・・だから何故そこで黒なのかと!?
 
 荷物を宿に置き、だらだらしてから夕食のために外に出る。何度も書くが夕食は8時や9時で、夏至に近いから外は明るい。それでさしたる警戒心もなく出かけられる。目の前の公園には、オレンジ。駅舎にもフレスコ画だかタイルだったか忘れたけど、大々的にオレンジが描かれていて、それだけでものすごく楽しげに見えた。
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 バレンシア唯一のレストランでの夕食の外食はメモに残っていない。画像で判断?してください。

 
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