スペイン旅行 5日目

スペイン旅行 5日目 バルセロナからバレンシアへ  
 
 一度は食べてみようと思っていたホテルの朝食、22ユーロがどうしてもバカらしくなってしまい、私たちはまたマクドナルドで朝食をとった。ふと思いついて、クウォーターパウンダーチーズを食べてみた。パテ、焼きすぎ・・・。
 
 荷物をまとめて10時すぎに部屋を出て、電車内で食べるべくサンドウィッチとサラダと水を購入し、11時には電車に乗っていた。すぐにお弁当を広げた夫は、マクドにしておけばよかったと後悔の念を語った。少なくともマクドなら温かいうちに食べられたはずなので。
 
その日は曇り空だった。電車はしばらくは海岸線の保養地らしきところを走ったが、曇っているとどうも楽しそうではない。それでも長く乗っていけば風景も変わっていき、アガベーに巨大な花が立ち上っているのが見えたし、かんきつ類やブドウの畑も見えたし、大きな工場やベージュやテラコッタ色の団地も見えた。
 
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 そうやって3時間半、バレンシア到着。まずは今回の民泊の宿を探す。早まってバルセロナで買ったお菓子が重たい。駅から出て線路沿いに歩くとバレンシアだというのに何故か中華街になっていて、駅の横にはアジア食品スーパーまであるのだった。中華街の中に泊まるのはなーと思っていたらやはり方向違いで、道に迷ってやっと到着。
 
 しかし到着はしても大々的に看板を出しているわけでもなく、一区画まるまる占めるような大きな建物の中にあったので番地は同じでも入り口がわからない。やっと見つけると宿の管理人は絵に描いたようなスペイン親父(黒髪、短髪、ヒゲ)で、事務連絡の最後の一言は「きれいに使ってね。」と。そりゃそうだ。部屋は事務室から108歩先にあるエレベーターであがった4階だった。
 
 寝室1つ、キッチン、バス、トイレ、リビングにはソファにテレビに、こちらがわには小さなダイニングセット。大好物の洗濯物干しがあって、部屋干しにはなるがこれで大々的に洗い物が出来そうだった。持って来たクリーニング店のハンガーはものすごく重宝していたが、しょせんその数しか干せないし!!
 
 しかしクローゼットには引き出しというものがなく、なんと備え付けのハンガーにはズボンをかける部分がなかった。それでクリーニング店のハンガーは自動的にズボンかけに。皆、これまでどうやってきたのだろう??もしかして洗濯物干しにズボンをかけていたのか??民泊もホテルも一長一短だ。ただ、水の大ボトルと牛乳とジュースが置いてあったのはうれしかった。
 
 余談だがスペインにおける牛乳はどれもこれもロングライフみたいで、バルセロナでは冷蔵庫ではなく普通の棚に牛乳が置いてあったし、この部屋の牛乳も外にどーんと出してあった。夫は毎朝身体のためにとホットミルクを注文して飲んでいたが、あまり美味しくないと言っていた。探せば普通の牛乳もあるのだろうが、そこまでがんばる気になれないし。
 
 さて、大至急で町のインフォメーションに行かねばならない。閉まってしまう。何がすごいって、バレンシアのガイドブックは買ってなかった。地図は民泊の場所を示したもののみ。それで駅まで行って駅にある地図でインフォメーションの場所を確認、改めて赴く。すぐそこなので助かった。地図をもらい、市場とスーパーの場所を聞いた。さあて、夕飯の買い物だ!!
 
 地図を見れば旧市街の場所は一目瞭然、だって観光名所が集中してるし。懸案が解決して、周囲を見回せばバレンシアバルセロナのそっけない建物とは違っていちいち凝っていて装飾が多くてカワイイ。バレンシアといえばオレンジしか思い出せないが、本当にきれいな街だったのである。ま、駅前だけかもしれんが。
 
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 スーパーは広かった。野菜はパック詰めとグラム売りと両方。ビニール袋に入れて秤に置くと商品の絵が表示され、それを押すと秤の横から値段を記されたシールが出てくる。パンにも量り売りがあって、1つは食事パン、1つは菓子パン、もうひとつは忘れた。とにかくそれを分類ごとにビニール袋に入れて当該のスイッチを押せば値段が出てきて秤の横から値段のシールが・・・野菜と同じ。
 
 スーパーでお勘定を済ませるべく並んでいたら前にいたのはフランス語を話す長身のマダムだった。ベビーバギーに入れて連れていたのはどう見ても子供ではなく孫(ここまでは余計なお世話)で、ミニスカートにぽっくりサンダルで孫をあやそうと上半身を折り曲げた瞬間、Tバックとそのの周辺が全て見えた。まあ、よく陽に焼けておいでで・・・
 
 それにしても、何年も前から夏のヨーロッパでは老いも若きも女子たるものは皆Tバックだ!何故なのか。パンツがお尻を持ち上げてなくて平気なのか。金太郎の腹がけではないけど、お腹を覆ってなくて、お腹ピーゴロしないのか。丈夫なやつらだ。やっぱり動物園だ。
 
トマト、マーシュレタス、オリーブ油、酢、肉、チーズ、ワイン、ビールにパンにつまみにと腕が抜けそうに買って、40ユーロほど。塩コショウやお箸などは持って来ていたが、惜しむらくはキッチンペーパーを買うのを忘れたこと。改めて見たら台所の布巾はたった1枚しかなかったのである。これだけでどうしろと!?

なんとかサラダができて、このあとお肉を焼いて夕食。

 
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 今日も一日終わったなあと窓から外を眺めれば、2階部分のバルコニーでくつろぐ中年カップルの姿が見えた。ビールを楽しみながら、片方はパズル(筆記用具持ってたから多分そうだろう、もう片方はハードカバーの読書。

これまでより2時間早く夕食を終えた。まだ日は沈まず明るい。