中国広東省 深セン1

ANAのマイレージの有効期限が切れます、というメールが着た。そんなに多くはないのだが、クレジットカードからの振り替えを含めると、アジアには行けそう。なのでやり繰りして、中国広東省深センに行ってきた。
例によって、妻による旅の記録。

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10月も終わろうとする頃。羽田発・午前早くの飛行機で、片道4時間20分。
深センの気温は最低23℃、最高は29℃とのこと。まずは一度しまった夏服を引っ張り出し、日焼け止めを用意。他に除菌シートやコーヒーのドリップパックなど用意した。
 
 空港に荷物を預けるときにはそのまま深センに行くことを強調する。香港には降りるが、飛行機の乗り継ぎと同じようにそのまま深セン行きのフェリーに乗るからだ。この手続きを踏めば羽田で預けた荷物が深センで受け取れることになっている。香港に到着、空港の入境の表示の手前にフェリー乗り場のチケット売り場があった。深センだけでなく、マカオ行きもここにあった。
このルートでの深センへの移動については、フェリーのチケットの買い方などについては、ここのページがとても参考になった。
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  フェリーのチケットは1時間後出発のものからしか買えない。この間に荷物を振り分けておるのだなーと思って待つ。香港から深センまで、所要時間は30分。海の色は完全に南の色。ただ、海は都会の海だった。どういうことかと言えば、海は私にとって泳ぐとか魚介類の生活の場である。ここの海は巨大な鉄骨の建造物がそそり立っていたり、「水」・「油」と書いた何やらの巨大なタンクがあったり。無駄に海をやっていないのだった。フェリーの窓はとても汚れていて、良く見えない。
 
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深センにて、入国審査を受ける。だがパスポートと髪型が違うせいで延々と悩まれ(中国語で「この鼻の穴とほうれい線を見ろ!」と言えればどんなにラクか・・)、指紋の登録では水分が足りず(皮下脂肪の量と表皮の水分量とは全く関係ないらしい)、これまた延々と指を機械に押し続けることとなった。
 
 荷物はリフトで運ばれてきた。そのままぶちまけられることもなく、職員がひとつひとつ出してくれて、おっおー、羽田からここまで荷物が!と夫が感動している。しかし何故かフェリー乗り場から直に地下鉄には行けるようにはなっておらず、1人1元を支払って地下鉄まで連絡バスに乗ることになる。バスを降りると地下鉄乗り場までエスカレーター昇りはあっても降りるエレベーターがない。なんと不便な。
 
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 ホテルは地下鉄1号線 竹子林駅の目の前だった。何でか知らないけど、名前に銀座とついている。私たちが泊まるにはちょっと高級な方だ。部屋にはダブルベッドが二つあり、専用のプールが・・ウソ。部屋からは片側4車線の道路やバスセンターの建物などを隔てて海とそのまた対岸が見えた。海から直に植物が生えているのも見える。ちょっとそこまで行きたくもなる。大体2kmくらいの距離だった。
 
 飛行機は4時間20分しか乗ってないし、フェリーの何の言ってもやっぱ近場はいいねえと言いながら荷解きをし、のんびりして夕食に出発。その日は日曜日ということもあり、街は賑やかだった。ひときわ賑やかで混んでいるホテル裏手の四川料理の店に入った。しかしここはカードが使えず、人民元は500元しかない、と夫は言う。多分そんだけあれば十分だろうというわけで席に座る。メニューを開くと、十分だということが判明。鴨肉の炒めもの、青菜いため、豆腐の炒め物。最初にお茶のポットと鴨肉の骨を入れるガラ入れをくれるが、そのガラ入れが、どうせガラ入れだからと洗ってない。紙に「冷啤酒 2」と書いてビールを注文する。むこうは、「ちんたお・・ほにゃら・・」というので、ビールの銘柄をきいているのかと思い、1本づつと指で示した。運ばれてきたのは、冷たいビールとぬるいビール1本づつであった。これまで何度か中国に旅行して、ずーっと「啤酒 」と書いて注文してきたのだが、帰って調べると正確には「冰凍的啤酒」というらしい。

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四川料理らしく鴨肉の料理にはトウガラシが山のように入ってきた。ニンニクとショウガとトウガラシとで鴨肉ほどの分量になる。四川人じゃないので、食べるのは鴨肉だけだが、口に入れてみたら山椒も入っていることがわかった。その山椒の後味が口の中でじんじんとして、なんと奥行きのある辛さ。辛さに種類があって、なおかつ時間差で攻めてくる。それが面白くて箸が止まらない。
 
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 周囲はお酒の持ち込みもして、宴会らしい。もっと飲めよ、とグラスに注ごうとするのを箸で押し返すおじさんとかいて、笑える。大量の料理が残り、どうするのかと見ていれば、店の人にもらった容器に女性陣が入れ替えて持ち帰るのである。店に入るときに男の人が札束持って支払っていたのを見たけど、あれは何人分だったのか。
 
結局お勘定は185元(3000円ほど)。帰り道、スーパーで朝食用に水蜜やヨーグルトドリンクなどを買って帰った。