観測室のPCを入れ替え 調整中

観測室のPCは、10年以上前に秋葉原の中古屋さんで買った IBM(現 Lenovo) ThinkCentre のWinXpマシン、シングルコアのCPUで1.5GByteほどのメモリを積んでいる。望遠鏡+CCDカメラが2式あるので、それぞれにPCを用意してある。

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うちの赤道儀・望遠鏡は、LX200、カメラはSBIGのプリンタポート駆動のものが2台、USBのST-8E、ST-402が主力だった。
なので、これらに対応する赤道儀のリモートソフトは LX200 CONTROL、撮像ソフトは、CCDSoft、オートガイドは、PHDguiding、それと自作の撮像スケジュールソフトで観測を行ってきた。
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こんな感じで、部屋からリモートデスクトップでログインして操作する。この形にしたころは、望遠鏡のアラインメントが大変で、観測室でLX200のアラインメントSTAR(全天に350個ほどある)をCCDに導入してSYNCして行っていた。今は、カメラで一枚撮って、その画像を Astrotorilla で位置を割り出しSYNCするだけになり、ほとんどのことが自室からできるようになった。

幸いにして、PCもSBIGのCCDカメラも故障することなく動いている。しかし、これらのシステムもさすがに古くなってきた。なによりも新しいカメラがWinXpに対応してくれない。なので、すこしづつ更新していくことにした。私も70歳近くになり、あと何年この趣味が続けられるか、投資に見合うか、という考えもどうかとは思うが、あまりお金もかけられない。
PCは、中古のFMV Windows7 Core2Duoマシンを4台ヤフオクで入手した。比較的きれいで性能的にも十分である。4台購入しても前回のIBM ThinkCentre 1台分の値段である。観測室に3台設置して、一台は自室でハードソフトの検証用とすることにした。

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Windows7 は2020年にサポート打ち切りとのことだが、観測室系のネットは通常は公衆系に接続しないので、Antiウィルスソフトも入れないし、自動更新も行わない。
これまで動いていた、上記の撮像ソフトなどは、そのまま動作させることができるので、CPUが速くメモリが多くなった分、リモートデスクトップもいくぶん快適に動作する。

PCには、新たに INDI/EKOS を導入することにして、Astronomy Ubuntu をインストールして、Win7と選択可能な DUAL BOOTとした。Ubuntu は最近安定版がリリースされ、18.04 となった。Astronomy Ubuntu は今のところダウンロードできるバージョンは、16.04であるが、これをインストールして、ネットに接続しておくと、18.04にアップグレードしますか?というメッセージが出るので、バージョンアップできる。

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こんな感じで、赤道儀、メインCCDカメラ、ガイドカメラなどを設定して撮像することができる。ひとつづつ機材を接続して動作を確認しているところ。手持ちの機材のドライバはすべてあり、使えそうだが、いまのところ、SBIGのプリンタポート駆動のカメラが接続できない。
INDI/EKOS全体がなかなか複雑で、というか別の文化圏の発想という感じで作られている。慣れて使いこなして、観測できるようになるまでには、もう少しかかりそう。