中国広東省 深セン2 電脳街へ

 

 朝、ホテルの2500円の朝食代をケチって部屋食をいただく。考えてみりゃパンを買ってない。それで機内食の残り物のパンを食べ、ヨーグルトドリンクを飲んだりコーヒー淹れたり。

水蜜とやらはまだ固い感じ。追熟させれば美味しいのかもしれないが、リンゴ寄りの味はそんなに悪くない。

 

 夫はスマホ決済の仕組みを知るべく、朝から妹と折衝していた。お金をチャージするには、日本の電話に開通のコードを知らせるショートメールが届くので、それを入力する必要があるとのこと。そんなこと言ったってこちとらとっくに現地にいるわけで、それで妹に協力をあおぐことになる。東京とのLINE電話の音声が結構クリアなんで、夫驚く。しかも通話料はタダ。

 

 本日の目標は、世界一の電脳街。強路、地下鉄直結。だが、私にはアレをなんと表現したらいいものかわからない。マジメな秋葉原みたいなもん?家電製品は見えないし、オタクの街でもない。パソコンはどの部分のことかと言われてディスプレイ指しちゃう人には一生縁がない世界。どのビルも一階からずずーっと上まで、電気製品のカバーの内側にある部品ばかりで埋まっている模様。若い女子もいるし、ちゃんとお化粧もオシャレもしている。でも、こちらとしては大量のコードとかネジを見ているだけで水分奪われそう。

 

 せめて階によって内容を変えるとか、もう少し分類整理というものが出来ないのかと思うほどで、どうやって皆この中から必要なものを買っているのか。定価なんてどこにも書いてないから、まずは相場を知らなければならないし。

 
イメージ 1

 おばさんはうんざりしたが、夫も物量負けしたみたいで、「ゴハンに行こうか」ということに。ビルのうちのひとつの上階にフードコートがあったので、いって見た。ここで夫、評判のスマホ決済を試そうとする。中国では小さいものひとつ買うにも現金を出さない風潮になっていると聞いて、余計なエンジニア魂を燃やしたのである。

 

まだ混んでいないので店のお姉さんもお兄さんも親切に教えてくれる。夫は多分、こういうものを扱う年代の中では年をとりすぎているわけで、だから「おじさん、偉いねえ。うちの父なんて触ろうともしないよ?」ってな、なま暖かい視線だったんだろうと思う。まあ協力してもらえるんなら何でもよろしい。

頼んだのは、写真のラーメンと粥と焼き餃子。

 
イメージ 2

支払い済んで麺料理を食べ、麺とスープの関係の考えなさ加減に驚く。麺は実際何回か食べたが、中国のラーメンってあんまり美味しくないような気がする。いや、元々そんなにラーメンにこだわっているわけではないけど、いざというときの逃げ場というか、ラーメンにでもしときますか、というときにこれじゃ困るなあという感じ。

 

 満足しないなりにお腹は満ちて、それはそれで損した気持ちで下の階に下りようとしたらエスカレーターの前にお店が出ていてお昼のお弁当を売っていた。その支払いが、全員スマホ決済。電脳城なんだし、当たり前といえばそうだけど。

 
イメージ 3

 さて、午後をどうするか。今回はガイドブックを買っていない。なのでタブレット端末とスマホが頼りなわけで。何でこんなことになったのかと聞けば、深センの情報は香港のガイドブックの隅っこに数ページ入ってるだけなので、買っても意味がないのだと夫。それを言うのなら、なんで数ページしかとりあげられないようなところに旅行に来る気になったのか??実際、何をぐぐっても香港コミでしか情報は出てこないし。

 

 そんなわけで、ショッピングセンターらしい名前の地下鉄駅で降りてみた。タブレット端末によれば、「1日いられる」という口コミだったが、そうも思えない。ユニクロがあったので、荷物がなくなった人などには便利かもしれない。それなりの時間になったのでホテルに帰ることにするが、こんな贅沢な時間の使い方していいのか、おい。

 

 ホテルのもより駅にあるセブンイレブンで1.5L入りの水を買い、パン屋でメロンパンを買ってホテルに帰る。昼寝してだらけると、あな恐ろしやもう夕飯の時間になるではないか。外に出て、しばしホテルの周囲をうろつくと税務署と警察所があり、だからかどうかわからないが、いやにパトカーがいる。中国の場合、警察ではなく公安なので、古い教養を持つ身の上としては?地味に怖い。

 

しばらく歩くと市場があった。普通市場といえば午前中で終わりというイメージがあるが夕方でもやっていて、袋を下げたお客が中からそこそこ出てくる。夫婦共稼ぎをしていたら午前中だけの市場で役に立つわけもなし???

 

 店を探していると「深海魚主題餐庁」という看板が見えた。深海魚専門店ということで驚く。店を外から覗いてみれば壁には海中の絵が描かれており、牧場の絵を見ながらステーキ食べるよりはいいのかもしれないけど、また別の趣があった。

 
イメージ 4

結局、近くの湖南料理の店に入った。入り口入ってすぐの席でいいかと聞かれたが、イヤそうな顔をするとずずっと奥に連れていかれ、そこは10人以上入れそうな個室だった。

 
イメージ 5

 法律スレスレっぽい若いお嬢さん(二人ともミニスカ)が二人でビールを開けたりお給仕をしてくれる。しかし本当にそれだけしかしないので、ミニスカも若さも意味はない。湖南料理とはいかなるものかと思ったが、四川料理みたいなもんで、辛味(辣味?)を好む。ホテルの周囲には四川料理(店名に川の字がつくのですぐわかる)が多かったが、深セン四川省が離れていようとも、味の好みが一緒だから存在できるのか??

 
イメージ 6

 その日はニガウリの煮物と坂なのすり身の揚物と野菜と肉を炒めたもの、それにビール。ここは210元ほどかかったので、昨日よりは高かったことになる。銀聯カードで支払いをした。