前回製作した V-Dipole アンテナはそこそこの性能があるが、形状保持、再現性に問題があり、形も美しくないのでエレメントをアルミパイプに変更してみた。
ホームセンターで購入した直径3mm、長さ1mのアルミパイプを半分に切って50cmのパイプを2本製作する。先端、15mmのところまでペンチでつぶし平たくして 60°に折り曲げる。
CAD またはお絵描きソフトで固定製図用の穴開け位置を書く。
これを原寸大にプリントしてはがき大のアクリル板に張り付け、丸のところに穴を開ける。
ACプラグに同軸ケーブルを接続するのは前回と同じ。
固定穴を開けたアクリル板に取り付けて、ステンレスワイヤーで固定する。インシュロックで留めても良いが紫外線でボロボロになるため細い金属が良いと思う。先端をつぶして曲げ加工をしたアルミパイプを差し込んでアンテナが完成。
手持ちのL型アングルでこのように固定。アクリル板側を上にすることに、かなりのところ雨がしのげそう。取り付け穴も塞いだほうが良いだろうと思う。
アンテナアナライザでの測定結果はこのとおり。共振周波数はほぼ計算通り。これなら再現性が高い。
もう少し帯域を広げての測定結果はこのとおり。気象衛星のBANDから145MHzまで使えそう。
例によってビーム方向を北向きに設置。
いつもの中国の衛星 XW-2F のビーコンを SDR# で受信してみた。
このときは高度も低く条件が悪かったが 145.975 Mhz あたりにドップラー シフトを伴った信号が確認できた。
ペンチとドリルだけで半田付けが要らないこの方法が一番簡単に V-Dipole アンテナが製作できる。