コア給電の本棚 MLA(マグネチックループアンテナ)が比較的うまく行ったので、このような Desktop タイプの MLA を製作実験中。
ループは本棚 MLA と同じく 10C の同軸ケーブルを使いループ長約 3m × 2 、直径約90cm 下側の箱にはバリコン、コアなど同調機構が入っている。
下の箱の中身はこんなふうで、自作したバタフライバリコン、給電コア(タップ切替リレー付)、バリコンを駆動するステッピングモーターをリモートでコントロールする ESP32 ボードなど。
室内側のコントローラーから Main/Fine のバリコンを回したり、コアのタップを切り替えることができる。
MLA は高耐圧のバリコンが必要であるが、数十年前に製作された真空管回路用のものをヤフオクなどで入手するか、高価な真空バリコンを使うしかなかった。いろいろと自作も試みてみたが良い結果が得られなかった。
MLA48 の台湾メンバーが金型を起こして1mm のアルミ板をこんな形に打ち抜いたものを製作。
サンプルで何組か送ってもらった。MLA48 メンバーに配布して試作してもらうことに。
私も仮組をして放っておいたのだが、きちんと組立て MLA に仕立ててみることにしたもの。写真の右側はメインバリコン、左が容量の小さい Fine Tunig バリコンとなっている。年長組にはバンドスプレッドという言い方がポピュラーだろうか。
アンテナの構成は本棚 MLA と同様にループの中点でコアトランスから給電するかたちとなっている。
仮組してのざっとの特性、同調範囲は 5MHz ~ 11MHz といったところ。穴ちゅあバンドである 7MHz の特性はこのように。
10MHzはこんなふう。すこし Q が低いようだ。
計算によると130pF くらいのコンデンサを追加すれば 3.5Mhz まで行けそうなので、以前に実験したマイカコンデンサ 実測 115pF (写真の左側 )を取り付けてみた。
マイカ(雲母板)を銅板で挟んだもので大きいのは電子レンジに使う集成マイカで厚さが厚く値段も安い。
ちょっと容量が足りなくてバリコンを全部入れても 3.72 MHz にしかならなかったが特性は良く実用になると思う。
室内側リモートコントローラーからコンデンサを ON/OFF する制御を入れておけば 3.5MHz ~ 10MHz までのバンドをカバーするアンテナとなりそう。