製作・実験中の OnStep STM32F411 版 前回 Basic Hand Controller の接続がうまく行ったので本命の ESP32 SHC( Smart Hand Controller )を製作、接続してみた。基板のオリジナルは EasyEDA にアップロードされているもの だが、PullUp の抵抗を集合抵抗ではなく、ディスクリート版にしたこちらの Gerber ファイルを使った。このほうが手持ちのパーツを活用できる。
SHC に使用する ESP32 は幅 900mil の細身のものが必要になる。手持ちが無く、発注しているがまだ届かないので、このように以前に製作した変換基板をとりつけて実験してすることに。
キー群の中央のところは JoyStick/Home キーが付くのだが、国内では該当するものがないようだ。秋月の
を使ってうまく PIN を出して接続できそうだが、このジョイスティックは表面実装なので簡単にはいかないだろう。Home キーが必要なので、それが動作するようにむりやり取り付け。ちょっとゆがんでしまった。
ESP32 の Firm は addons のフォルダから SmartHandController を指定、変更なしにコンパイルして書き込む。
コネクタは配線していないので、このようにバラックの接続、電源は本体基板から供給するようになっている。例によって、モータードライバが到着していないため、表示のみの確認。
電源を ON にすると、初期化の後にこのような画面になり、うまくつながった。キー操作も問題く、センターの Home キーによる表示の切替もきちんと動作。
それにしても、この基板は出来がさほど良くないと思う。見ての通り、ESP32 のボードと OLED ディスプレイモジュール、スイッチなどが同じ面にあり、元々の 900mil のESP32 ボードを使ったとしても、うまくケースに組み立てられないのではないか。ESP32 ボードが裏側に配置されるようになっていればよかったのにと思う。
SHC は OnStep 側の ST-4 端子に接続する。私なら回路図、シルクにはガイドスコープ( PC )側からの ST-4 IN 、OnStep に接続するところは ST-4 OUT とラベルを付けるところだが、その表示もわかりにくい。
もうひとつ、操作キーと ST-4 入力を外部抵抗で PullUp している。これは ESP32 ポートに使用制限があり、内部 PullUp できないポートに入力を割り当てているためである。内部 PullUp できる空いたポートを使えば抵抗を省略できたのに。他人の設計したものを使わせてもらって贅沢は言えないが。
前回も書いたように PC で操作するので SHC がどうしても必要というわけではないが、起動時のアラインメントなどには便利そうである。