ALLPCB Free PCB Prototype でプリント基板製作

Twitter で中国の基板屋さん ALLPCB が無料で基板を製作するクーポンを発行しているとの情報がたくさん出ている。これまでに ALLPCB には発注したことは無いのだが、技術水準やサービス状況の確認も兼ねて、アカウントを登録して製作発注してみた。

www.allpcb.com

製作したのは、ESP32 WiFi Motor Driver 基板、以前に JLCPCB で製作したものの変更版で、大きさは 90mm × 90mm。

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ステッピングモータードライバーを DRV8255 モジュール、秋月のフルブリッジドライバ TC78H653FTG モジュール も使えるようにした。その他にも PCA9685 サーボモータドライバ用に I2C 、いろいろな設定用に PIN ヘッダーを追加してある。外形加工の様子の確認も兼ねて、使用するケースに合わせて描いてみた。

電源やモーターへの引き出し線など主要なところは手動で配線し、その他のデジタル信号ラインは Auto Router を使って短時間で仕上げることができた。

もうひとつは、ESP32 送信機側の基板でスイッチの情報や A/D 変換した値をもとにコマンドを送れるように想定したもので、大きさは 90mm × 50mm。

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 これも以前に同様なものを JLCPCB で製作したのだが、内部 PullUp できない Port にデジタル入力を割り当てたりしていたのでそれらを変更し、アナログ入力 Port も独立して追加した。OLED ディスプレイ付きの ESP32 ボードも使えるようにしてある。

これらを合わせて 140mm × 90mm の大きさにパネライズした。両基板の境界のところに V カットラインを入れると、カットできるようにしてくれるかも知れないが、無料サービスとの関係が良く分からないので、今回はこちらで切断することに。

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AllPCB の無料サービスは 100mm×100mm とのことだったが、100mm × 150mm までOK との情報もありパネライズしたもの。

これらを ALLPCB の発注画面から入力して、このパネライズした基板データで発注無事完了した。

 

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安い送料の便で送ってくれるのかと思ったら、太っ腹に DHL の送料も無料である。

 

実は同時にこの形の基板も発注しようとしたのだが、表裏ともレジストを塗布しない設定にするとエラーになるらしく、うまく行かない。なので、この基板はこれまでにいろいろと発注実績のある JLCPCB に発注した。

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両方とも先週、16日金曜日の午後に発注、昨日にはそれぞれから、発送した旨のメールが届いた。1週間以内にはこちらに届くと思う。