「プリオン説はほんとうか?」を読む

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プリオン説はほんとうか?」を読む。

この本は、あちこちで紹介されているように、ノーベル賞をとった、狂牛病などの、脳がすかすかになる病気の原因はプリオン、つまりたんぱく質だとすることに検討を加えたものである。

くわしい解説はそちらに譲るとして、思ったこと。

脳がスポンジ状になる病気の原因はプリオンと名づけた変性タンパク質であるとして、発見者はノーベル賞を受賞した。
ウィルスだという証拠は出ていないし、本体も発見されていない。
さまざまな、実験、知見のなかで、このことでは説明できない、または、バリエーションを考えなければならない事象がたくさん存在する。

これらのことは、病原体がウィルス(核酸をもった生命体)とするとすっきりと説明できる。

なんだか、この事象は、天動説と地動説の説明ににている気がした。

最初、天動説は、説明しきれない惑星の運動を説明するために、周回円というアイデアを持ち出して構成した。観測精度が上がるにしたがって、その周回円が多くなっていった。
太陽が中心だったら、こんなに単純に説明できるのにというのが、コペルニクスの主張した地動説と言われる。

そのとおりのような気がする。

この本は読んだら、捨てるつもりだったのだが、もうすこし置いておこう。