小さい赤道儀製作 ファームウェアの検討

製作中の小さい赤道儀(というよりシンプルな赤道儀か)のファームウェアをどうするか検討している。当初は、Arduinoを使って、恒星時運転とNSWEなどのいくつかのLX200互換コマンドをインプリメントして、GOTO赤道儀にしようかと考えていた。

以前に、PICgotoを使って90SをGOTO赤道儀に改修したことを思い出して、使えないかテストしてみることにした。これが使えれば、すぐにGOTO赤道儀になる。90S赤道儀本体は処分してしまったが、コントロール装置はそのまま残っていた。昔の資料をひっくり返したりしてコネクタ用意をしたりしたが、このままでは使えないことが分かった。
PICgotoは、ソフトでPWMによるマイクロステップ運転を実現させているが、使用できるステッピングモーターがユニポーラータイプに限られるのである。ギアユニットを購入するときにどちらでも選べたのだが、何も指定しなかったので、バイポーラータイプとなってしまった。新たにユニポーラーを購入して取り付けてもよいのだが、PICgotoの資料・情報のほとんどがスペイン語であったり、今後のことも考えると、採用は見合わせることにした。

調査しているうちに、AstroEQ が使えそうなことがわかった。AstroEQ はイギリスで開発されたGOTO赤道儀コントローラーボードである。基本的には、ATmeg162(CPU)+DRV8825(モータードライバ)の組み合わせ作られる。専用基板やファームウェア書き込み済みのCHIPも売られている。日本での製作例はほとんどないが、実際に製作された方もいる。

Arduino MEGA (同じCPUを使っている)を使ってつくることもでき、回路図やファームウェアも公開されている。メインのボードがArduinoなので、特別なプログラマが無くともファームウェアを書くことができそうである。
DRV8825モータードライバモジュールは、AMAZONでも売られており、これとほぼ同等の機能をもつ、A4988 も安価に入手できる。プロトタイプシールドに組立てつくることもできそう。ドキュメントのほとんどは英語。継続調査。