INDI/Ekos 導入 難航中

今運用しているシステムでの自動観測、そろそろ限界を感じる。食変光星の連続観測を目的として数年前に自作したもので、中味は、たんなるシーケンサーと替わらないが、フィルターごとに露出時間を設定でき、観測開始・終了時刻を設定できるようになっている。VisualBasicで記述してあり、CCDSfot を COM Object 経由で制御する。画面はこんな感じ。
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カメラコントロールSOFTが CCDSoft なので、使えるカメラがほぼ、SBIGのカメラに限定される。CCDSoft も数年前にサポートを止めてしまった。

なので、新しい自動観測システムを構築しなければならない。NETをいろいろ見てまわり、FREE・有償のコントロールソフトもいくつか試してみたのだけれど、どうもしっくり来ない。最近の機器は、必ずと言っていいほど、ASCOM のドライバーが提供されているので、これらを利用して実現しようかとも考えた。これまでのVisiual Basic 系をやめて、ライブラリが山のようにある Python を使えば比較的容易に実現できるのではないかと思った。

もう少し調査したら、INDI/Ekos にたどり着いた。INDIがどんなものかは、このあたりにくわしいので、参照してほしい。INDI のホームページには、Ekos で Robotic Obsevatory 構築の紹介がある。
INDI は基本的に、Linux のシステムである。いきなり導入するには、ハードルが高そうなので、Windowsで動作する、Ekos VM を動かしてみることにした。これは、Windows で他のOSを動かすことができる、VirtualBox でINDI/Ekosを動作させるものなので、Windows 上でいろいろと試すことができる。

INDI Ekos VM のページをたよりに、VirtualBox と Virtual Box Extention をダウンロードしてインストールする。VirtualBox 起動して、Ekos VM を起動すると
いきなり、エラーとなる。
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いったん仮想マシン(Ekos VM)を閉じて、再起動すると、このエラーは出なくなった。ともかく続けてみると、Ekosは実行中となるが、ターゲット画面は真っ黒のままで動作している様子はない。
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HOST OS が Windows7 32bit であるから NG なのかと思い、64bit版でも確認したのだが、同様であった。

しかたがないので、Windows 上で動かすことはあきらめて、観測用PCのディスクスペースをやりくりして、Ubuntu Linux をインストールしてみたところ、サーバー、クライアントともに正常に動作して、デバイスの設定もできる。画像は、赤道儀のマウントを選択しているところである。
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初期状態では、SBIG や ZWO のカメラのドライバーがないので、INDI Ubuntu のページのとおりにインストールしてみたが、エラーとなってインストールできない。イメージ 5

まる一日格闘したが、できなかった。何が悪いのだろう。