AstroTortilla で極軸セッティング確認

昨日は満月、AstroGPVの予報も夜半から曇りとのことなので、機材整備デーにして、AstrotortillaでLX200の極軸セッティングを確認した。これまでに、PHDguidingなどを使って極軸をあわせているが、Artotortilla のPolar Alignment 機能を使って実際の極軸のズレを測定してみようというもの。例によって、先人の経験・知恵、このあたりを参考にさせてもらった。

Artotortilla のPolar Alignment 機能を使うには、Artotortilla から制御できるように赤道儀、カメラ(撮影ソフト)をソフト的に接続する必要がある。うちのLX200は、ASCOMのLX200ドライバを指定すると難なく接続できた。
カメラ(撮影ソフト)は、プルダウンメニューに出てくるものは手持ちがないので、File OPEN Dialog でほかのカメラ(撮像ソフト)で画像を取り込んで対応することにした。今回は、撮像には、LodeStar と PDHguiding を使用した。

測定の流れは、Tools から、Polar Alignment を起動して、
 1.望遠鏡を南中、赤道あたりに向けて、高度のズレを解析する。
 2.望遠鏡を東西どちらかに向けて、方位のズレを解析する。
とういふうになる。ほかの極軸あわせソフトと同様に方位は、南中赤道に近いほど、高度は、赤道から離れるほど正確に求められる。


Artotortilla の Tools から、Polar Alignment を起動すると、図のメニューが現れる。

イメージ 1

望遠鏡を南中、赤道あたりに向けて、Measure azimuth error をクリックすると、
図のように、画像ファイルセレクトメニューが出るので、PHDguiding で画像を取り込んでFITSで保存し、それを指定する。
イメージ 2

この画像の解析が終了すると、Artotortilla は望遠鏡にSLEWコマンドを与えて、少し動かして、再度画像を要求する。先ほどと同じように、画像を取り込んで指定すると、解析して、方位の極軸ズレ測定結果を表示して、望遠鏡をもとの位置に戻すコマンドを与える。
次に、望遠鏡を東西のどちらかに向けて、Measure altitude error をクリックすると、同様の操作して解析して、高度の極軸ズレを表示する。Artotortilla に対応した撮像ソフトであれば、望遠鏡をコントロールして自動で画像を取り込み、解析してくれる。

解析結果は、図のとおり。望遠鏡のリモート操作の関係で、高度・方位の測定を別々に行ったため、それぞれの画面を合成してある。

● LX200-25
イメージ 3

● LX200-20
イメージ 4

使用している感覚からすると、LX200-25のほうが誤差が大きい感じがしているのだがちょっと意外な感じ。常設の望遠鏡としては、両方とも、もう少し追い込みたいところ。