以前にこちらで CubeSat Simulator Lite の実験を行ったが、持ち越しとなっていたことをいくつか実行。昨年末に届いた基板のうち、基板上にインダクタを形成して BPF とするボードを実験してみた。
私が使っている PCB CAD Eagle では基板上にインダクタを作る ULP(マクロのようなもの)があり、それを使って作った基板、フィルター部分のクローズアップはこのとおり。不要に電波を送出しないように出力回路に ATT を設けた。
基板上のインダクタンス値の実測は難しいので Coil64 といういろいろなタイプのコイルを設計するソフトを使用して値を推測する。
このようにパラメーターを入力して 8nH 程度と推測、8.4pF のセラミックコンデンサとあわせて LPF を作り、出力に 20dB の ATT も入れたものを構成した。LiteVNA でざっと特性を測定してみると、こんな感じ。
いろいろと突っ込みどころはあるだろうが、まあまあだと思う。このグラフで高域が減衰していないのはいろいろな浮遊容量のせいかと思われる。
前回から持ち越しとなっていた信号の復調、モバイルバッテリで駆動して RTL-SDR で受信してみる。
受信ソフトは AMSAT FoxTelem を使用する。信号を BPSK に切替えて受信すると、画像のように信号が復調される。
ダミーのテレメトリデータの解析結果はこちら。
まだまだ実験したいことはたくさんあり、いろいろと使っていきたい。