LX200のMOTOR FOCUSERの改良

MOTOR FOCUSERはこれまでにも何度か試作している。屈折用に作ったもの
LX200シュミカセ用にPCからダイレクトにコントロールするものなど。
最近では、LX200シュミカセには、PICを使ったものを使っていた。が、シュミカセのピントノブとステッピングモーターの接続のためには、ピントノブを取り外して加工しなければならない構造であることと、Filert WheelをつけたCCDカメラと干渉するため、現在主力で使っているLX200-20には取り付けていなかった。

今回、構造を見直して、再度、MOTOR FOCUSERを製作して取り付けた。

イメージ 1
ピントノブに取り付けたギアに秋月のステッピングMOTORで回転させる構造となっている。以前のバージョンでは、手動で回すことはできなかったが、今回は可能なようにした。今販売されている秋月のステッピングMOTORは、288ステップで1回転であるが、以前に購入した手持ちのものは、1回転120ステップとなっており、ピントノブの2:1のギアとあわせて、240ステップで1回転する。

ローカルのコントローラでは、LCDのディスプレイにカウント値を表示する。今回は、PCからシリアルポート経由でコントロールする機能を追加した。PC側のコントロール画面はこんな感じ。Free晩のVisual Basic2008で作ってみた。
イメージ 2

シンプルにポジションの値を表示。これぞれの、ボタンで、1、10、100ステップ単位で FAR/NEAR の方向に動かすことができる。直接コントロールするPICのEEPROMにポジションの値を記録するようにして、電源を切ってもデータが保持されるようになっている。

もともとシュミカセはピントが甘いせいか、今のところ、1回転240ステップで問題ないようだ。先日、秋葉に行った折、現行の288ステップのモータを買ってきたので、交換すれば、1回転576ステップとなり、より精密になる。加工精度やステップモーター内部のギアも含めてバックラッシュもあるため、いたずらに細かくしてもどうだかというとこと。

もともと、シュミカセはどの位置にミラーがあるのがわからないため、カメラを交換したり、構成を変えたときに、ピンとノブどちらにまわしたら良いのかがわからなくなることがある。そういう点では、ピントの位置が数値で表示されることのほうが有効かなとも思う。