LX200ガイドスコープマウントの製作

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大物の、スライディングルーフコントローラがなんとか完成したので、観測TOOLの整備を進めている。LX200にKENKO 12cm屈折SE120を乗せて観測しているガイドスコープマウントの改良を行った。

これまでは、LX200は単なる自動導入赤道儀としてしか使用していなかった。LX200はF6.3であるが、それでもST-7と組み合わせると視野が狭い。それで、口径は小さくとも視野の広い、SE120で観測してきた。LX200はf=1450mmなので、ガイドなしの撮影には厳しいということもある。

Lodestarを購入したのでSE120に取り付け、それをガイドスコープにして、LX200本体で観測することを試みたところ、良い結果が得られた。f=600mmでf=1450mmをガイドするので、1分くらいの撮影でもそれなりの結果が得られて、測光精度が向上したようだ。Lodestar+PHDGuidingはパワフルだ。12cmの口径では、ガイド星のに不自由しないのでガイドだけなら全く問題がない。

LX200とSE120の光軸がずれているので、ターゲットを導入するのに、せっかくのLodestarが役に立ってくれない。SE120は、付属の鏡筒バンドで取り付け、光軸の修正ができない。
前置きが長くなった。手持ちの材料を使って、SE120用の光軸修正ができる鏡筒バンドを製作した。SE120の外径は、115mmで市販のものでは、ぴったりはまるものがない。用意した材料の内径は118mm程度である。この構成では、調整範囲が±1度くらい。

製作して、実際に光軸を合わせて使用してみると、あたりまえのことだが、すこぶる便利である。SE120+Lodestarでは、LX200+ST-7に比べて4倍の視野が得られるので、ファインダーとして、十分に機能する。1秒くらいの露出でも10等星くらいまで写るので、暗い天体を導入するのにチャートと見比べても楽である。自室からのリモート観測なのでなおさらのことである。