LX80 の修理を試みる

だいぶ前に、電源を切り忘れて壊してしまった MEAD LX80 赤道儀、あまり入用なことも少なかったり、腰を痛めたりで、そのままにしておいたのだが、自動サーベイ観測をしてみようかと思い立ち、開腹して修理を試みた。
症状は、運転するとRA方向に定期的に「カクカク」と引っかかって正常に動作しない、SLEWの動作でも同様な動き。ギアが欠けているかもしれないとの予想して分解してみた。

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みるとギアの欠けや割れは無く正常のようである。この状態でクランプをすべてフリーにして電源を入れて観察すると、画像の一番下のモーターのギアがうまくかみ合っていない。望遠鏡がひっかかったまま電源を入れたままにしておいたので、モーターのハウジングが熱で変形してしまい、ギアがかみ合わなくなってしまったようだ。

モーターの取り付けをすこし調整して、うまくかみ合うようにすれば解決しそうだが、実際に自身で修理を行った、BinStar さんの一連の記事によると、取り外しが簡単でなく、調整機構もない様子。
このような障害は、あちこちであるらしく、ギアBOXが壊れたケースもり、MEADEの掲示板でも、スペアパーツが入手できないだろうか、という書き込みがあった。これに対して、MEADE側は、工場修理で$350くらいかかると返事しているようだ。

もともと、このプラスチックの熱に弱いようなので、新しいギアBOXアセンブリに交換したとしても、熱対策が施されたものでなければ、同じような障害が発生する可能性がある。そういう意味では、リコールがかかるような設計ミスだと思うのだが、望遠鏡業界ではそのような習慣はない。
そんなわけで、いったん修理は中断、ギアBOXをきれいに取り外して検討することにした。