AstroImageJ のオートセンタリング機能

AstroImageJ でマルチ画像ファイルを連続測光処理する際に、ガイドミスなどによる、画像間の星の重心のずれを自動的に検出してトラッキングして測定してくれる。この機能は、AIP4WINにもあるが、検出できないときには、エラーとなって、そこで処理を停止してしまう。これがなかなか不満であった。AstroImageJ では、エラーになっても処理を継続したり、途中から、設定しなおして再開できるようになっている。

AstroImageJ での設定は、Multi-Aperture Measurement のWindow で中ほどにある Halt processing on WCS or centroid error のチェックで行う。
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Halt をはずすと、処理は継続してくれるが、Log には、当該の画像で Non-centroid というのが記録されるが、結果表示する Measurements には記録されないので、データを処理するときには注意が必要である。

Halt の設定にしておくと、エラーとなった画像のところで、停止する。写真は、ガイドミスにより大きく望遠鏡が動いたようで、前の位置とこんなに離れているため、検出できなかった。
ここで、画像をスキップしたり、あらためて星を設定しなおして測定を継続することができる。
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上の画面の赤↓で示したスライドスクロールにより、読み込んだ画像を表示することができる。他のソフトにこの機能があるか、寡聞にして知らないが、まことに便利なもので、画像シーケンスを Import したあとで、これで画像を見ながら、雲がかかったものを取り除いたりする前処理を行ったほうが良い気がする。