リーマンサット RSP-01 の電波受からず

3月14日 ISS から放出されて人工衛星となった

RSP-01 、管制局では無事にファーストパスの電波を確認できたそうだ。地上からのコマンドも受け付けられているようで、継続して CW ビーコンを送出している。

 

が、こちらでは受信できず。受信電界が当初予定よりもかなり弱い。このことは管制局でも確認している。

昨日18時台のパス、同時に ISS から放出された大阪府立大の

RSP-01 と軌道はもちろん、ダウンリンクの周波数とパワーがほぼ同じなので、広帯域の SDR の特性を生かして同時受信を試みた。

その様子、145.91MHz 付近に OPUSAT-II の GMSK 信号が見えるが、RSP-01 のダウンリンク 145.810MHz には信号が検出されない。

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これは新たに製作したターンスタイルアンテナを使い、Pluto-SDR 組み合わせで受信した。受信状況をみると V-Dipole に比べて信号変化が小さく、円偏波が効いていることがわかる。また、上空に向けてのビームが強いのでノイズフロアも小さい。

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受信した衛星の信号強度からすると RSP-01 の電界強度は予定よりも 20dB 以上低いようだ。原因は不明だが、管制局では、世界各地の WebSDR で受信したテレメトリも合わせて解析しながら、再度アンテナ展開のコマンドを送信するなどしているとのこと。

今日、17時15分ごろのパスは最大高度が 60度になる条件の良いパスなので、いくつかの系で受信を試みる予定。