4X4 アンテナスイッチャー 製作 失敗

ハムフェアも無事に終わって、積み基板や作りかけだったものの製作を進めている。以前より、HF アンテナ用に製作を進めてきた 4X4 MTX( 4入力・4切替出力 )のアンテナスイッチャーをようやっと完成させた。

背面からアンテナ4入力、側面に4個の切替出力が取り出せるようにしてある。それぞれの基板は、秋月の12Vリレー(@60円)を使っている。おそらく数100W でもOK だと思う。切替出力は N コネで引き出した。

いちばん後ろのアンテナ入力ボードは M、N、BNC のコネクタが実装可能にしてあるが、 M コネクタとした。

切替コントロールは RP2040( Raspberry Pi Pico )を使う。タクトスイッチを 4X4 マトリクスに組んで推知を押すとリレードライバを駆動し、LED を表示するようにした。

配線が複雑なので電源周りを手動で配線して、あとは Auto Router にお任せした。操作パネルはこんな感じ。

組み上げて、後方のアンテナ入力部はこんなふうに。

けっこう苦労して製作したのに特性がよろしくない。下の画像はアイソレーションの特性を測定したもので、赤 が電源 OFF ですべてのリレーが開放状態の時のもの。30MHz で 35dB ほどあり、HF 帯ならばなんとか使用出来そう。

だが、いずれかのリレーを ON にすると 青 のグラフの特性となり、アイソレーションが 10dB 以上も悪くなってしまう。使えるのは 10MHz くらいまでだろうか。

HF 帯で使うことを目指したが残念ながら完全に失敗作。