私の場合、観測はCCDによる連続測光が多い。2~3時間にわたって連続して画像を取得し測光する。ソフトはAIP4WIN のマルチ測光モードで測定する。このとき、クイックルックでグラフが表示されるが、保存できない。このため、統計処理ソフト R でグラフを描いて、検討することが多い。
クイックルックのグラフを描く Rのスクリプトは、星空研究メモのものをベースにして、変更を加えたものである。API4WINのデータは、テキストファイルで冒頭36行のヘッダーがついていて、そのあとに、V-CやC1-C2などのデータが帰されている。このスクリプトは、これらをきちんと読んでくれて、グラフ画像を作成するようになっている。
R はもともと、コマンドプロンプトで指定するように作られているので、入力ファイル名をスクリプトの中で
txt_name <- "BB MON.TXT"
出力画像ファイルを、
png_name <-"BB MON.PNG"
のように指定しなければならない。
Windowsで動かしているのに、それで指定できないのは不便である。Rのコマンドにはそれがなく、Window のGUIを使って入出力するには、Tcl/Tkを使うと知った。
以下、スクリプトの記述。
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#入力ファイル名をWindowでセレクトする
require(tcltk) #Tcl/Tkパッケージの使用宣言
## 入力名
InFileName <- tclvalue(tkgetOpenFile())
txt_name <- InFilename
## 出力名
OutFileName <- tclvalue(tkgetSaveFile())
png_name <- OutFileName
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このようにすれば、スクリプトを実行したときに
画像のようにWindowが開いて、ファイル選択・指定することができる。
これらの機能をうまく使えば、グラフの大きさ、凡例のの位置などグラフを作成するパラメーターをGUIで入力することができる。
R の使い手たちには、需要がないのか、検索してもなかなか見つけることができなかったので、覚書として。