LiteVNA が動作する PC アプリ NanoVNA-App

前回の記事で LiteVNA のアプリがないということだったが USER-Guide によると、通信プロトコルは SAA2 と同じで NanoVNA-App が使用できるとある。このアプリは使ったことがなかったのだが今回使ってみて、いつも使っている nanoVNA-Saver よりも使いやすいとと感じたので、ダウンロード方法を中心に紹介する。

COM ポートを指定して接続、周波数を指定して SWEEP 、NanoVNA-App の画面はこんな感じで S11、S21、スミスチャート、SWR を表示したところ。マウスを Window のグラフに合わせると、そのポイント値を表示する。

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下の nanoVNA-Saver と比較してグラフが見やすい。

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nanoVNA-Saver と比較すると

 ・プログラムサイズが小さい

 ・起動が早い

 ・操作が直感的でわかりやすい

 ・表示メニューの設定が細かい

などの特徴がある。いずれにしても VNA はもともと難しい測定器なので使いこなすには、高周波測定の知識・技術が必要だと思う。

 

ところで、nanoVNAを紹介する日本語ページでは NanoVNA-App はあまりポピュラーではなく、私も使ったことがなかった。その理由はダウンロード → 解凍がわかりにくいせいではないかと思う。

NanoVNA-App をダウンロードするには下の画像のように、こちらのページの NanoVNA-App から行う。

 

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ところが、「You can download the pre-compiled software here.」をクリックするとダウロードモードにならずにこんな画面になってしまう。

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ターゲットのファイルが 7Zip で圧縮されて拡張子が .7z のため、私が使っている FireFox ではテキストファイルと認識してそのまま開いてしまう。かなりの人はこれであきらめてしまうのではないかと思う。ダウンロードするには

 「You can download the pre-compiled software here.」のリンクを右クリックして

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「名前を付けてリンク先を保存」とするとダウンロードできる。終了後、 7Zip で解凍すると実行ファイル NanoVNA-App.exe が出てきて実行させることができる。

なお、オリジナルのソースコードこちらの GitHub からダウンロードできる。このリンクの奥のほうに「Win32 \Release 」のフォルダはコンパイル済の実行ファイル NanoVNA-App.exe があるので、フォルダをまるごとダウンロードして使用することもできる。