台湾旅行 1

今日で2月も終わり。
先日、台湾旅行に行って来た。ちょっと時間がたってしまったが、妻が旅の記録を書いてくれたので、UPすることにした。

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1月と2月は、庭仕事がないので比較的暇である。それで、ちょっと台湾にでも行ってきませんかと夫に持ちかけてみた。

初日、午前4時起き、羽田から飛行機が飛び立ったのが7時。飛行時間3時間半で、時差は1時間。飛行場は台北街中の松山空港なのでお金換えて現地携帯を作って台北駅でお弁当買って「自強号」(台湾の特急列車)に乗り込んだのが現地時間の12時15分。
こんなにとんとん拍子に行くとは思わなかった。
お弁当はといえば、まず選んだのは、ごはんの上にどーんと肉の塊が乗っかっていて、その横に煮卵1つ、という実に男らしいレイアウトのもの。で、これだけではちょっとと対照的に彩りの良いのをもうひとつ選んだが、これが「北海道風弁当」とやらで、塩焼きのシャケとかホタテや昆布の煮たのとか入っている。「なんでこんなの買ったのー」と夫に文句たれられた。茶色一色のお弁当だけで乗り切る勇気は私にはなかったのだ!

私は風邪っぴきだったが、外国人たちに大人気、とやらの日本の風邪薬を羽田で買ってあった。これが効くなんてもんではなくお弁当食べて薬飲んで、気がついたら台南までの車中3時間近く熟睡していた。
車窓の外は、2度と見ることがないかもしれない景色だったのに、ちと悔しい。それでも豊かな風景が少しは見られた。田んぼの横に椰子の木が生えてたり、何の木なのか、実に袋がけしてある木があったり。袋がけしてあるからには、金目の果物だろう。釈迦頭か?

降り立ったのは、台南。人口180万人。
スーツケースをひいてホテルを目指す。歩き始めたところで、歩道の段差に困る。バイクも沢山とめてあって、歩きにくい。途中、ホテルに併設されたこぎれいなレストランがあったので、心にとどめる。自分たちが泊まるホテルは駅からほんの5分、ここは3泊の予定、荷解きをしてから昼寝。

起きたのは夕方5時頃か。支度をして、台南の街を散歩しながらレストランを探す。駅とは反対方向に行ったところに、さまざまなレストランがあるはず。行った。
確かにあった。だが、どれもこれも路上に椅子やテーブルを並べてあるというレストランで、目の前をバイクがぶんぶん通り過ぎていく。それに、いくら沖縄のそのまた南といえども、最高気温22度、よりも最低気温14度の方を目指そうとしている夕方なのである。これではじわじわ来てしまう。

ふきっさらしではなく、壁と屋根が欲しかった。だけど、柱があっても壁がない。屋根も壁もあるこぎれいなカフェがあり、小さな火鍋も食べられればビールもあったけど、そういう問題ではなく、あまつさえ日式居酒屋なんてのもあって、日本人の板前による完璧な日本料理を謳っている店もあったけど、ましてそういうことでもなく。

結局、来るときに見たホテル「台南大飯店」のレストランに行くことにしたのである。聞けばここの中華料理はオーダーバイキングで、少量づつ多種類食べられて大満足。たらふく飲んだビールを含め、1人2500円といったところ。ホテルのレストランでこうだから、壁や屋根がないところなら半分以下の金額で満足したことだろうと思える。てことは、お勘定の半分は屋根代だな。

ホテルに帰る途中、中国菓子のお菓子屋さんを見つけた。控えめな美人ときゃぴきゃぴと愛嬌がある女の子が店番をしている。緑豆のおまんじゅうとか、ちまちま買った。美味しければ最終日に沢山買って帰るぞ!!

部屋でテレビを見る。鳥インフルエンザが北上中とのこと。この鳥というのがニワトリではなくアヒルで、羽も乱れ、具合が悪そうにしている映像は、なぜかニワトリよりも哀れを誘うのであった。
そのほか、ものすごいイケメンばかりが出てくる人形劇とか、時代劇で神仙界が舞台の公主のムコ選びの話だとか、台湾のテレビも新鮮で面白かった。
残念なのは、字幕が漢字なのでなんとなくわかるようでいてやはりいまいちわからないことで、例えば「手袋」がバッグだし、「牛仔褌」でジーンズ、だったりするのである。でもまあそれでも面白く、特にイケメン人形劇は日本語版で見たいところである。