台湾旅行 3

4日目、朝9時半。台南駅から、在来線で20分で新幹線の台南駅に到着。駅の周囲には何もなくて、さながら一昔前の新横浜。
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駅の中にはフードコートやコンビニ、ちょっとしたお土産屋さんなど。中国菓子を売ってる中に、手のひらほどもある大きな月餅を発見。頑丈なでっかい箱に入っていて、隣には娘の婚約祝いに友人知己に配るためのものだと説明書きがあった。こういうのを食べてみたくない人はいないだろう。しかし、台北にもあるだろうとあきらめた。

構内のコンビニでおにぎりとお茶を買って新幹線に乗る。新幹線ともなれば、すべて高架なので周囲には何もないだろうと思ってはいたが、それはそれなりで面白く、「ホテル青森」なんてのも見えた。オーナーが青森行って、あこがれのりんご畑が延々と続く仙境のごとき眺めに感動してそういう名前にしたのかなーと妄想。ほんの2時間で台北駅に到着。

ホテルは台北駅から地下鉄で1駅。ビジネスホテルなりに、若い人に評判がいいホテルだとのこと。荷解きして昼寝して散策に、といつものパターン。ホテルの近くは飲み屋街であり、レストランもいくらでもある。ほとんど銀座とか新橋みたいなところなのだ。

台北三越の地下食料品売り場でウーロン茶で甘く味付けした茶梅や「奇華」の月餅を買う。さらに通りを歩いて台南で見つけた店「郭元益」の支店を見つけて緑豆のお菓子やら他の中国菓子やらをたくさん買った。はーやれやれと歩いていたら「新東陽」の支店があったので、かぼちゃの種子とゴマを固めたおこしのようなのやら、ゴマあんをパイ生地でまとめたようなのやらのお菓子を買い足す。

「新東陽」は干し肉の名店で、台湾のお正月ともなれば故郷に帰る人々がこれをお土産として持ち帰る。店には干し肉になお添えてお土産にしたくなるようなお菓子もおいてあって、多少の好みはあれどもその味に間違いは少ない。なので、おいしそうなのは片端から買った。

そういうお菓子はスーツケース一杯に持ち帰り、留守を守ってくれた人達に、その袋のひとつひとつから中身を少しづつ出して、別の容器に重箱に詰めるように盛り付け、菓子折りとともに、旅のおすそ分けとして配ることにしている。

その夜は、中山駅裏のレストランで食事をした。さすが台北一等地で、お勘定は台南の倍くらい。ただ、それでも台湾で、点心でさえ大きく、量が多い。当然、うまい。たらふく食べて飲んで、帰った。面白かったのは、台湾ビールのビン詰め生ビールがあったことで、なおも面白かったのは、18日以内に飲んでくれと書いてあるにも関わらずいつが製造日が記されていず、結果的に発泡酒みたいな味になっていたということ。

帰国の日。これで4泊5日。ただ、帰りの飛行機は午後6時なのである。それで、ホテルに荷物を預けて、台北駅の裏手の乾物街「迪化街」に行った。お茶や乾物、茶梅が断然安い! 夫、大好物の蓮の実の砂糖漬けを見つけ、早速買い込む。杏仁粉が様々な値段なりに日本より安い。日本の4分の1くらい。台湾でアーモンドを作っているとは信じがたく、中国製だろうなとは思うが買った。乾物のほかに、布地や手芸用品なども市場となっているようで、好きな人ならうれしいだろう。
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台北駅2階のフードコートに寄って、昼ごはん。客家料理とやらをいただく。麺やら肉の乗っかったゴハンやら、いずれも素朴な味わい。しかしこの駅のフードコートは巨大でものすごい活気で、人が次々やってきてはささっと食べ、それを係りの人がささっと片付け、そこにまた次の人がやってきてと。フードコートもひとつだけではなく、普通のレストランもまた別にあって、お土産も含め、食べ物ばかり売っていて、それがまた続々と売れていく。ちょっとだけ活気にあてられた。

ホテルまで駅ひとつなので歩いていく。途中で夫が「明日の朝食用にパンを買っていこう!」と提案。パン屋でパンを買い、お菓子屋さんででっかいおまんじゅうをまた買い、結局台湾に来ると食べ物の旅となる。途中の茶館でお茶とマンゴーソースをかけた杏仁ゼリーとあんまんをいただき、ホテルに帰ったのは3時半、歩いた歩いた、そしてこの日はいつものように昼寝が出来ない。←老人か、あたしゃ!

6時半に飛行機は離陸し、2時間半で羽田について、時差1時間プラスして、すぐさまリムジンバスに乗って、1時間で駅についてまたすぐにタクシーに乗ってと、普通ならおまけのような最後の日が一番密度が濃かったのだった。