アナログ時計も作った

前回に引き続き、Maker Faire Tokyo 2018 の準備、原石水晶発振器の出力を分岐してもらって動作する、アナログ時計も作った。
と言っても、大昔に入手した、SEIKOの3相時計を駆動するボードを仕上げただけのこと。原振をPIC12F1822で受けて、分周して3相1Hzパルスを作り、FETドライバで時計の各相のコイルを駆動して運転する。
もともと、ちょうど3相交流のように3線で動くようにつくられているが、一般的なドライバでは、ちょっと面倒なので、COMMONを入れた、4線式に改造した。
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きわめてシンプルな構成、右側の端子には、原振入力、左側は電源入力となっている。コイルのドライブには、18~24Vの電圧が必要なので、PIC用には5Vのレギュレータを入れた。

ところで、ニキシー時計もアナログ時計もPICプログラム開発には、MikorbasicProのフリー版を使っている。フリー版は、コンパイルした結果のROMサイズが2KB以内ならば制限なしに使える。このコンパイラは、非常に優秀で、必要なライブラリしかリンクしないので、ROMサイズがとても小さい。
アナログ時計は、わずか86 Byte。
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ニキシー時計は、時刻合わせのルーチンを組み込んでも、213 byte に収まっている。
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私がPICを使って作るものは、制御、計算は整数タイプでほとんどまかなえるので、2KBを超えることは、ほとんどない。
以前に紹介した、PIC16F88を使ったモニタ用周波数カウンタは、MikroCPro を使っている。このシリーズはもっと使われても良い開発システムだと思う。