富士山に始まり、カラオケに終わる

電車が、多摩川の橋にかかったとき、まどから、真っ白な富士山がくっきりと見えた。
前に富士山の見納めと書いたが、もう一度拝めるとはおもってもみなかった。
東京からも\良く見えた。新年度の始まりとしては良い気分だ。

新年度というのは、お役所の感覚である。なんにつけても、区切りというのはそれなりに大切だと
思う。たしかに、今日は昨日の続きであり、明日もそれほど変わらない日があるのだろう。
毎日同じような退屈だなーという感じは否めない。しかし、どこかで、そのようなアクセントを
つけていかなければ、いけないと思う。
明日という日は、明るい日であり、日はまた昇ると思って生活しなければ希望はないし、楽しく
ない。そのためにも、イベントは必要であり、新年度もそのひとつだ。

というわけで、粛々と仕事をして後、五時ごろになって、同僚から今晩のお誘いがあった。
カラオケだそうである。7時に出発。50男、3人でカラオケにいく。
私は10年ぶりくらいだ。歌は、聞いてはいるが、下手なので、わざわざ行くことはしない。
しかし、人生を盛り上げるためにはイベントも必要だ。さそってくれるうちが花なのだと、
くだらん理屈をつけなくても、いく。

3時間のうち、私のリクエストは3曲。それなりに楽しかった。

それにしても。あの、カラオケのバックのイメージ映像というのは一体なんなんだろう。
ずいぶんと偏った、イメージとストーリーのような気がする。もっとも、いっしょに歌った
同僚が中島みゆきばかりだったので、黒髪の長い女が恋人とすれ違いを演じるみたいな映像
ばかりだった。基本的に恋の歌が多いのだから、そうなるのかもしれないが。また、若いと
いうこと、青春を表現するのは、そのような形なのかわからないが。違う映像が見たくて
毛色の変わった歌をリクエストしてみたい気もするが、なにしろ、カタログにはあまりに
多くの歌がありすぎて。

もうすこし、研究してみたい。